介護予防
Welcome
Welcome




きざみ食はよくないと聞いたことがあります。








ズパリいってお薦めできません。

口ヘ運びにくい,口の中で食塊をつくりにくい(まとめにくい),

ポロポロこぼれる,のどに残りやすい,などがきざみ食の問題点です。

まず,青菜や肉のきざみ食を口に含んでみてください。

そのままでは決して飲み込めません。

バラバラでパサパサしていますので,どうしても噛みはじめてしまいます。

噛んでいるうちに唾液が出てきて,きざんだ一つひとつの粒が融合しはじめ,

粒を含んだ泥状(食塊)に整えられてはじめて飲み込むことができます。

われわれ健常者でも,ときどききざんだ粒が舌の下や,歯と歯肉の間に残ることがあります。

さらにのどに残った感じがして,お茶や汁ものを途中で飲みたくなるものです。

摂食・嚥下障害のある高齢者にはこのようなきざみ食はたいへん食べにくく,

危険であるとさえいえましょう。

きざみ食が適するのは嚥下障害のない人,たとえばそしゃくはできるが開口制限があるとか,

何らかの原因で細かいものは噛めるけれど大きな塊は噛めないという方です。

嚥下障害のある人にきざみ食を食べさせるとすれば

「きざんだ一つひとつの粒が舌で容易に押しつぶせる硬さになっている」という条件が必要でしょう。

これはたいへん難しいことです。

きざみ食をピューレ(水分を加えてミキサーで十分くだいたもの),

ゼラチンタイプ食などと混同すると大変なことになります。

それでもきざみ食を出す場合は,まず素材が軟らかいものであること,

実際にできたものを自分で食べてみて丸飲みをしても容易に飲み込めることを確認してください。

さらに増粘剤(Q32)でつなぎをつけて食べてもらうとよいと思います。




左側のフレーム内にmenuが表示されている場合は、
使用しないで下さい。
TOPに戻る