介護予防
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食後や睡眠時の姿勢は

どうしたらよいでしょうか?








嚥下障害患者の食後は腹部を圧迫しないようにして,

リラックスした半起坐位をとるようにします。

胃・食道逆流があるとき,食道の蠕動不全があるときは

この姿勢を食後2,3時間とることで逆流をかなり予防できます。

経管栄養を行っている患者さんも同様です。

また食後すぐ横にならずに起きていることは,

逆流症状のない人たちにも意味のあることです。

食後2時間の起坐位で誤嚥性肺炎の発生数を減らすことができたという,

ある老人施設からの報告があります。

起坐位を保つことは寝たきり防止になるし,体力の向上にもつながると思います。

さて睡眠時はどうでしょう。

普通は水平に寝るのがあたりまえでしょう。

しかし,胃・・食道・・咽頭逆流が原因と思われる誤嚥性肺炎を繰り返している患者に

「夜間ベットを15度起こして寝る」ことをを徹底して成功した症例がいくつかあります。

15度は自分で寝てみて違和感がないことを確かめました。

何日かすると水平では頭が下がっているように感じるほどになります。

夜は平らに寝るものだという観念も考え直すべきでしょうか?

極端なことを薦めるわけではありませんが,患者さんによっては夜間「少し起こしておく」

という方法が肺炎を予防する可能性をもっていることだけは事実です。

今後検討していく必要があるでしょう。




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