身体に効く栄養成分・食材・調理方法
Welcome
Welcome




歯槽膿漏







★緑茶の有効成分が歯周病や虫歯を防ぐ口内環境を作る






志村則生(しむらのりお)

1942(昭和17)年、東京都生まれ。

東京医科歯科大学大学院歯学研究科予防歯料学 系博士課程修了後、同大学講師を経て、現職。

論文「ストレスと歯科疾患」、著書「歯医 者に虫歯は治せるか」(創元社)は、各方面から大きな反響を呼んだ。








 虫歯を引き起こす虫歯菌は歯垢(歯くそ)の中にすんでいます。

そして、口の中に残っ ている食べかす、とくに砂糖などの糖質を利用して増殖しながら、乳酸とデキストランと いう二つの物質を合成します。

 乳酸には、歯の表面を覆って保護しているエナメル質を 溶かす働きがあります。

エナメル質は人間の体のなかで最も硬い物質で、熱や化学物質に も強いのですが、この乳酸に攻撃されると溶かされてしまうのです。

 虫歯菌が作るもう 一方の物質であるデキストランは、水には簡単に溶けないため、洗い流されることなく、 虫歯菌と虫歯菌によって作られた乳酸を歯の表面に長くとどめる、といわれています。

  ここで、お茶が虫歯予防において重要な働きをしてくれます。

 お茶にはフッ素とポリフ ェノールという物質が含まれています。

フッ素は歯の表面のエナメル質を強化して、歯が 乳酸で溶けないように働きます。

また、ポリフェノールは虫歯菌の温床となるデキストラ ンの合成を抑えます。 

つまり、お茶に含まれるニつの物質によって、虫歯ができにくい 口内環境を作ることができるのです。

 ところで、一口に虫歯といっても、発生する部位 を見てみると、大きく二つのタイプに分けられます。

一つは、前歯の歯と歯の間に発生す る虫歯。

もう一つが奥歯の表面、すなわちかみ合わせ部分に発生する虫歯です。

日本では 、後者のタイプの虫歯が圧倒的に多く、欧米では前者の虫歯も後者の奥歯も同じぐらいに 現れるのが特徴です。

 先ほどお話ししたフッ素は、この二つのタイプのうち、前歯の歯 と歯の間にできる虫歯に対して署しい効果を発揮します。

 そしてポリフェノールには、 奥歯のかみ合わせ部分の虫歯の発生を強力に抑える作用がありそうです。

 以前、ある小 学校で、お茶の虫歯抑制効果を調べたことがあります。

一年生の生徒を対象に、昼食後必 ず一杯のお茶を飲んでもらうことを一年間続けてもらい、そして一年後に歯科検診を行っ てお茶の虫歯抑制効果をみたわけです。

 その結果、お茶を飲まなかった生徒と比べて、 お茶を飲んだ生徒たちは、一人平均の虫歯発生率が五○%も抑えられていました。

しかも 、前歯・奥歯どちらの部位の虫歯予防に対しても、お茶を飲むことが役立つとわかったの です。

 


★歯周病や口臭も予防できる


 歯肉から膿が出る、出血する、歯肉が腫れるといった歯槽膿漏、正しくは歯周病になっ てしまう過程は非常に複雑ですが、主な原因は、細菌のかたまり、歯垢です。

ここで、ポ リフェノールが含まれているお茶を飲めば、歯や歯肉に細菌がつきにくくなるわけですか ら、歯周病予防に効果があると考えられます。

 また、お茶には消臭作用のあるフラボノ イドという物質も含まれています。

ですから、焼き肉やニンニク料理など臭いの強い食事 をしたときなどは、食後にお茶を飲むことをおすすめします。

 こうしたお茶の薬理効果 は、煎茶、番茶どちらでも変わりありません。

好みの濃さにいれた一服のお茶を食後にゆ っくり楽しんでください。

 気持ちをゆったりともつことは、とても重要なことです。

細 菌が虫歯や歯周病を作り始めるのは、体調や精神状態が悪化して口内の抵抗力が落ちたと きです。

気持ちをゆったりともっていれば、体の病原菌への抵抗力が強まるので、歯の健 康も保つことができるのです。

 食後にお茶を飲むとともに、歯磨きを行って細菌を活動 させないようにすれば、より効果的に虫歯や歯周病、口臭を予防できることはいうまでも ありません。









緑茶の超薬効レポート。へ戻る。