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ダンベル体操で不眠、うつ病が改善








高齢になると床に就いてもなかなか眠れないとか、眠りに入っても眠りが浅く、夜中に目 が党めてしまうなど、睡眠をうまくとれなくなる人が増える。

暗い夜中に目が覚めたら、 頭の中を去来するのは来世のことばかり……。

老人の不眠は心と体の健康にとってマイナ スになる。

なぜ年を取ると眠れなくなるのか、それは脳の睡眠調節機構の哀えが一つの原 因ではあるが、最も現実的な理由としては筋肉が減弱化して、肉体活動が減り、体が疲労 できなくなるためである。

そのことはダンベル体操を実行して筋肉に適度な疲労を与える と、寝つきがよくなり、眠りが深くなって熟唾できるようになった、という人がたくさん いることからもわかる。

したがって、不眠を特別な病気の一種などと考えることなく、単 純に原因は疲労不足にあるとして、体を疲れさせるための努力をすることがすすめられる 。

このことは、近年、社会問題となっている過労死の予防にも役立つかも知れない。

過労 死を生理的にイメージすると、疲れ切って死に至ることとなるが、心理的とか精神的な疲労が中心で、身体の疲労は必ずしも大きな部分を占めていないように思える。

もし、身体 的な疲労で死ぬのであれば、道路工事やビルの建築作業などをしている人々や、競技レベ ルのトレーニングを一日に2〜3回と重ねるスポーツ選手などに、過労死が多発してしか るべきである。

しかし、過労死の多くが知的な仕事に従事している企業戦士などに多発し ていることをみれば、精神的な過労と身体的な疲労不足が合併し、不眠などに陥ってしま うことが、主因ではないかと考えられる。

もし、身体的に極度に疲労したら、睡眠中に目 を覚ますことは考えられず、疲労がとれるまで眠り続けることになる。

肉体労働者やスポ ーツ選手が、厳しい労働やトレーニングを重ねても、元気に生きられるのは、身体が十分 に疲労しているため、熟睡することができて、疲労が完全に抜けていくためと考えてよい 。

身体が十分に疲労できないと、睡眠が浅くなるため、疲労が完全に抜けきらずに残って しまう。

それが一定期間続くと、疲労蓄積による〃過労死〃に至ると考えることができる 。

そこで、高齢者だけでなく、中年のサラリーマン諸氏、ビジネスウーマン諸氏にも、仕 事による心身の疲労を抜くために、しっかりと体を疲れさせてくれるダンベル体操を実行 することをおすすめしたい。

ダンベル体操は、社会で活躍する超多忙な人たちに向いてい る。

自宅で、勤め先で、10〜15分の時間を見つければ、気軽にできる。

お経のように 一日一回、自分の心と体に集中して沈黙の時間を待つことの効用を評価されたい。




また、 人間、自信を失うと心の病気〃うつ病〃にかかる。

登校拒否の子どもたち、出勤拒否の大 人たち、心を閉ざした老人たちと、うつ病にかかる人間が多数いる。

自信を失う理由はい ろいろあっても、心に傷をつけると回復は容易ではない。

そのうつ病が、ダンベル体操で 改善されることが、高知市立市民病院の筒井功先生によって学会発表された(1994年 )。

5名のうつ病患者にダンベル体操を実行させたところ、2〜4週間で5名中3名の患 者のうつ病が軽減されたという。

どのようなメカニズムでダンベル体操がうつ病を改善す るのか、その埋由として、単純に、パワーがついて、体の基礎体力が増大するためであろ うとされている。









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