身体に効く栄養成分・食材・調理方法
Welcome
Welcome




女性の健康問題はダンベル体操で改善する

(骨粗鬆症・貧血・便秘・冷え性の改善と予 防)







健康づくりの基本は、体内でのタンパク質合成を高く維侍することにある。

子どものとき には誰もが元気で病気になりにくかった。

これは、発育、発達期にあっては、体内でのタ ンパク質合成が活発である、という裏付けによるものである。

しかし、人間誰もが中年を 迎えると太り始め、成人病にかかりやすくなる。

それは、体内でのタンパク質合成力が減 弱化するためである。

体タンパク質合成力が弱まると、筋肉が最大の影響を受けて、減量 と活性低下を見せることになる。

筋肉は、血中の脂肪とぶどう糖それぞれの70%前後を 取り込んで分解する組織である。

それが減弱化すれば、高脂血症、動脈硬化、肥満につな がるとともに、高血糖、糖尿病がおきやすくなるのは当然だ。

ところで、体内でのタンパ ク質合成力は、人々の生き方、とくにレジスタンス運動をどれだけ実行するかによっても 強まったり弱まったりする。

ウエイトトレーニングのようなレジスタンス運動は、タンパ ク質合成を促すからである。

このレジスタンス運動に対して、一般に女性は関心を示さな いため、質合成が低いためにおこる健康問題が発生する。

それは、貧血、骨粗鬆症、便秘 、冷え性などである。




○ダンベル体操で貧血が改善する。


30歳以上の女性に、健康調査をすると、貧血で悩んでいる女性が10人に1人に近い割 合でいることがわかる。

貧血は、男性に比べて女性に多発する。

その貧血を防止し改善す るためには、鉄を積極的に摂るのが必須であるとされ、レバーのような鉄を含有する食品 を食べることが推奨されてきた。

しかし、今もって貧血の発生率は一つも低下していない 様子にある。

なぜか。

それは、貧血に対する本質的な理解が欠けているためだといってよ い。

貧血は血中の血色素量が12g/dl以下であることをもって判定されるが、血色素 (へモグロビン)は、大きなタンパク質に鉄がアクセサリーのように結合してできている 鉄タンパク質である。

へモグロビンの本体はタンパク質であり、鉄はアクセサリーにすぎ ない。

そのへモグロビンの量を増やすためには、鉄を摂り、タンパク質をきちんと摂れば よい、と栄養・食生活の指導者は言う。

さらに、鉄は吸収率が悪いから、鉄の吸収を阻害 するタンニン(コーヒー、紅茶、緑茶などに多い)、そしてフィチン酸(玄米や豆腐など に多い)を鉄と一緒に摂らないようにと、指導する。

確かに、へモグロビン合成に必要な 材科の供給が不足しては、問題である。

しかし、現代人の食生活で、果たして鉄不足やタ ンパク質不足が、貧血の発生を促しているのであろうか。

もし、そういうことがあるのな ら、ダンベル体操を実行すると、短期間で貧血を改善してしまうという事実は、どう解釈 されるべきなのか。

兵庫県伊丹市に住む前田さん(40歳、女性)は血色素量が11.7 g/dlと軽度の貧血状態にあった。

それが約1ヶ月半のダンベル体操で13g/dlと 、簡単に貧血状態から脱出てしまった。

また、東京都中野区の増子さん(前出、女性)は 血色素量が11.3g/dlであったのを、ダンベル体操で12.3g/dlへと改善し ている。

お二人とも、食生活を変えず、単純にダンベル体操を毎日15分、実行しただけ である。このような事実は、体内でのタンパク質合成がダンベル体操で高まり、へモグロ ビンの本体がよく合成されるようになったことによると解釈される。

血中には鉄が存在し ているので、本体さえつくられれば鉄がそれに結合して、へモグロビンが完成するという ことになる。

この現象は、鉄のリサイクルが活発化したのだと解釈してよいものである。

たとえば食事から摂られた鉄は、へモグロビンと結合したあと、へモグロビンから離れ、 そのまま体外に排泄される。

しかし、その鉄が排泄される前にもう一度へモグロビンに結 合して働いたあと、再びへモグロビンから離れて体外に排泄されることもある。

これをリ サイクルという。

このような鉄のリサイクルは、タンパク質合成が活発でへモグロビンが どんどん合成される条件下では、効率よくおこることになる。



しかし、タンパク質合成が 不活発だと、鉄は食事から摂取されても、結合する本体のへモグロビンが合成されていな いため、一度もへモグロビンに結合して働くチヤンスをもたずに、そのまま体外に排泄さ れてしまうことになる。

しだがって、血色素量が不足して貧血になる理由としては、鉄が 不足しているためなのか、ヘモグロビンの合成が不十分なのか、主として二つの可能性を 考える必要がある。

しかし、中年女性がダンベル体操で、いとも簡単に血色素量を増量し てしまうことから判断すれば、へモグロビン合成が不十分なために、貧血が発生していた のだと考えるのが自然である。

エンジンの小さい低馬力の車で走るのではなく、エンジ ンの大きい馬力の強い車で人生を送るために、女性はダンベル体操を実行すべきなのであ る。

この貧血は、体内のタンパク質の分解を促進するエアロビックス運動では改善されに くいことも合わせて認識しておく必要がある。

ジョギングはかえって貧血を助長すること があることを忘れてはならない。

レジスタンス運動でタンパク質合成を促すことは、健康 づくりの基本なのである。




○ダンベル体操で骨粗鬆症が予防・改善される。


女性は高齢に達したとき、骨粗髭症にかかりやすい。その理由を、50歳頃におこる閉経 に伴って、女性ホルモンのエストロジェンの分泌が抵下し、カルシウムが骨から溶出する ためだ、と多くの人は考えている。

確かにそのことも、女性に骨粗髭症が発生しやすい埋 由ではあるが、もっと基本的には、子どものときからの骨づくりがきちんとできていない ことに原因すると考えるべきだ。

事実、男女の生涯にわたる骨量の変動を比べてみれば、 どちらにおいても骨量は40歳あたりをピークにして、老化とともに減少していくが、骨 量は生涯を通して女性は少ない。

子ども時代の骨量を増やすべき年代においても、女性の 骨づくりは男性に比べて不十分なのである。

これは、単純に男女のちがい、すなわち、男 性ホルモンのアンドロジェンがタンパク質合成を刺激し、それが女性では少ないから、と いう埋由だけによるのではない。

女性が重量物を手に持って体づくりを積極的にやろうと いう意欲を持たずに生き続けることに、もう一つの原因があると考えてよい。

なぜなら、 15歳から30歳にある女性群のライフスタイルと骨量の関係をみた研究によっても、水 泳やジョギングのような、いわゆる体づくりではなくスタミナづくりを刺激する運動を日 常化しているグループでは、安静生活グループと差がないが、ボディビルディングに励ん でいるグループでは、他のすべてのグループに比べて、全身の骨量が断然大きいことが認 められている。

これは、ウエイトトレーニングのように、筋肉づくり、すなわちタンパク 質合成を促すことのできる運動が、骨のタンパク質コラーゲンの合成も刺激することによ ることは明らかである。

したがって、骨粗髭症の予防には、まず、子どものときから女性 はダンベル体操のような体づくりを刺激する軽度のレジスタンス運動を日常化し、男性と 同等の骨量を保持するように努力するのが大切である。

次に、40歳すぎからの骨量の減 少を最少限に抑えるために、やはりダンベル体操などのレジスタンス運動を実行し続ける ことが必要だ。

ところで、すでに中年・熟年に達して骨量の減少をおこしている人たちが 、ダンベル体操を実行して骨量を増やしたという例がある。

このことは、骨づくりの努力 は年齢や状態に関係なく実行されるのが望ましいことを示している。

そして、すでに示し たように、60歳前後の熟年者がレジスタンス運動を実行して、骨量を増やしたという研 究報告もある。




○ダンベル体操で便秘が解消


15歳から45歳までの30年間、〃長〃便秘生活を送っていた女性が、ダンベル体操1 ヶ月で30年来の便秘を解消したという実話がある。

この女性は便秘時代には毎日下剤の お世話になっていたというが、ダンベル体操を日常化して以来、下剤の助けは一切不要に なったという。

この便秘も女性に多発する不快な健康問題であるが、筋肉づくりのための 努力をしないことに主因がある。

なぜなら、便秘をおこさないためには、大腸の蠕動運動 (しぼり出し運動)がきちんと行われることが必要であり、それには、大腸の筋肉がしっ かりつくられていなければならないからである。

大腸の筋肉は不随意筋と呼ばれる筋肉で できており、食べ物や飲み物が胃に入ると、神経系を介して自然に大腸が蠕動運動をはじ める。

これが便を先へ先へと送り出す作業であり、もし便が詰まっていれば排便を促して 、トイレに行きたくなる。

しかし、大腸の筋肉が弱いと、この蠕動運動がおこらないので 便は大腸内に滞留し、水分が取り去られて硬い便が残り、便秘になる。女性に便秘が多発 するのは、大腸の筋肉を鍛えることにつながるような、体づくり運動を実行しないためで ある。

ダンベル体操の種目の中に、大腸に刺散を与える運動がある。

ダンベルを両手に持 って左右に振り回す運動である。

便秘を防ぐために食物繊維を摂れ、というアドバイスが あるが、これは食物繊維が腸内で発酵分解されて腸内ガスを発生し、それが移動しながら 大腸を刺散して蠕動運動を誘起するので、便秘を防ぐことにつながるからである。

しかし 、大腸の筋肉が強化されていなければ、肝心の蠕動運動がおこらずに終わってしまう。

し たがって、飽くまでも大腸の筋肉を強化してやるのが、便秘対策の王道である。




○ダンベル体操で冷え性が改善する。


女性に多発する健康問題の一つに冷え性がある。

体温の生産力が弱いと低温になってしま い、冷房が効いている部屋などに入ると、体が冷えて体調を崩してしまう。

なぜ、女性に 冷え性が多発するか、その原因であるが、体温生産の中心的な組織である筋肉を鍛える努 力を積極的にしないためである。

安静状態下でのエネルギー消費の30〜40%は、筋肉 で行われている。

この状態では体温維持がエネルギー代謝の主目的となっているので、筋 肉が体内で最大の体温生産の組織であることになる。

この筋肉の体温生産力を高めるには 、言うまでもなく筋肉の量を増やし代謝活性を高める努力をすることである。

しかし、一 般に女性は筋肉を増量することを嫌うし、汗を流して筋肉を活性化する努力もしたがらな い。

そのために、筋肉の量も代謝活性も不十分な状況におかれているため、冷え性になり やすいのである。

この体温生産が筋肉を中心になされている証拠として、老化して筋肉を 減弱化すると、男でも冷え性になって膝かけを必要とするようになることが挙げられる。

したがって、冷え性の女性、そしてお年寄りは、心して筋肉の増量と活性化に努めるべき であり、その方法として手軽なダンベル体操を実行するのがおすすめである。









ダンベル体操で成人病と貧血・便秘・冷え性が改善した。に戻る。