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58歳の女性が、ダンベル体操で
6年来の高コレステロール血症を解消
総コレステロールが370mg/dlの高コレステロール血症に52歳のときから6年間
も悩まされた熟年の女性がいた。
医師はコレステロール降下剤を投与し続けたが、一つも
改善効果を認めることができずにいた。
1996年1月からNHKみやざき文化センター
のダンベル教室で、1kgのダンベルを使って一日15分のダンベル体操を試みた。
その
結果、なんと1ヶ月で総コレステロールの血中レベルは120mg/dlの正常値に改善
されてしまったのである。
合わせて体重も2.5kgも滅量して、ウエストも引き縮まり
、ダイエット効果もえたのである。
たった1ヶ月のダンベル体操が、6年間にもわたるコ
レステロール降下剤の果たせなかったことを、いとも簡単に実現したわけである。
このこ
とは、コレステロールの代謝を担当している肝臓にばかり気を取られている現代のコレス
テロール医療に、もっと基本的なことを考えることが必要ではないかと問いただしている
。
血中で、脂肪はコレステロールと一緒になって、ちょうど薄皮まんじゅうのアンコと皮
の関係にある。
本来、簿皮まんじゅうのアンコ(脂肪)が抜きとられて、皮がしわしわに
なってはじめて、皮のコレステロールが肝臓で処分されることになっているため、中性脂
肪の筋肉による取り込みが低下すると、コレステロールの血中レベルを高めることになる
。
アンコがびっしり詰まっているデブの薄皮まんじゅうが肝臓に行っても、肝臓は皮のコ
レステロールの処理をするわけにはいかない。
筋肉の毛細血管内壁にはリポタンパク・リ
パーゼがあって、血中の中性脂肪を脂肪酸に分解しながら、筋肉中に取り込む。
この筋肉
リポタンパク・リパーゼは、筋肉を鍛えることによって活性を高める。
その作用がダンベ
ル体操に備わっている。
だから、ダンベル体操でわずか1ヶ月筋肉を鍛えるだけで、血中
の中性脂肪レベルが改善されるだけでなく、コレステロールの調節もおこるのである。
肝
臓の前に筋肉を注目することが大切だ、ということである。