健康になる食べ物
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A「グラス2杯程度で動脈硬化が防げる」
というのはホントか?
ポリフェノールがもっとも注目されるのが動脈硬化の予防効果だ。
動脈硬化とは、動脈の
内膜にコレステロールなどが溜まって厚くなった結果、血管に弾力がなくなって血液が詰
まる状態。
心臓で起これば狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患、脳で発生すれば脳卒中
を起こす。
ではどんな風にポリフェノールは効いているのだろうか。
動脈硬化は、悪玉コ
レステロール(LDL)が増え、善玉コレステロールが減ると起こる。
そうシンプルに信
じている人も多いだろうが、実はちょっと違う。
本当の悪玉はLDLではなく、酸化した
LDLなのだ。
LDLが血液中に増えると、動脈壁に潜り込む奴が出てくる。
やがてこれ
は活性酸素で酸化されて、酸化LDLに変わる。
酸化LDLはいわば腐った脂でカラダに
悪いから、マクロファージという掃除屋細胞が食べて処理する仕組みになっている。
しか
し酸化LDLが多いと、マクロファージはキャパを超えて食べ過ぎ、結果的に自分自身が
破裂してしまう。
その残骸が動脈壁に付着して、動脈硬化の引き金を引くのだ。
要するに
元凶はLDLの酸化で、これを防ぐのがポリフェノール。
ポリフェノールはもともと酸化
しやすい物質なので、活性酸素がLDLに届く前に受け止め、自らが酸化してその攻撃を
ブロックするのだ。
その働きを実証した実験がある。
国立健康・栄養研究所の近藤和雄さ
んらは、10人のボランティアに2週間、500ml程度の赤ワインを毎日飲ませた。
そ
してその血液から取り出したLDLが酸化されるまでの時間を調べた。
酸化剤と混ぜて、
LDLの酸化が始まる時間(ラグタイム)を計ったのだ。
すると赤ワインを飲み始める前
よりも、酸化開始までのラグタイムが10%ほど伸びた。
これは血液中にポリフェノール
が増えた結果、LDLが酸化されにくくなったためだと考えられる。
さて、どのくらい赤
ワインを飲めば動脈硬化防止にいいのだろう。
ポリフェノールの一種、フラボノイドの摂
取と虚血性心疾患の発生りスクを調べたズッヘェン・スタディでは「毎日19.1mg以
上摂ると発生リスクは3分のlになる」という結果が出た。
とはいえワインも飲み過ぎは
よくない。
総合的に考えると、「l日グラス2杯程度でいい」というのが近藤さんの意見
。
脂肪分の多い肉を食べると動脈硬化のリスクはそれだけ高まる。
肉に赤ワインを合わせ
てLDLの酸化を防ぐのは理にかなった話なのだ。