身体に効く栄養成分・食材・調理方法
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シシヤモ





●イワシの6倍のカルシウム


シシヤモは柳葉魚と書きます。その昔アイヌの人たちが飢饉に苦しんだとき、神様が柳の 葉を川に流し、それがシシャモになったという伝説が由来です。
アイヌのことばでススハ ム、神の柳葉という意味でアイヌの人たちの大切な食料だったわけです。

子持ちシシャモ のおいしさは格別で、需要は増え続けましたが、川の汚染も一因で漁獲量は減り、現在で は北欧からの輸入品が一般的。
これら輸入品の栄養について見てみると、カルシウムが1 00g中に440mgで、イワシ(マイワシ)の6倍弱。
また内臓にはビタミンDも含ま れるので、カルシウム源として優秀です。

カルシウムは歯や骨格を丈夫にする重要な栄養 素です。
成長期に必要と思われがちですが、大人になっても一日に必要な摂取量は600 mgと、大事な栄養素なのです。
というのも、私たちの体は、体内の血液中にあるカルシ ウムの量を常に一定量に維持しようとするメカニズムを持っています。
摂取量が不足する と、カルシウムの貯蔵庫でもある骨から調達されます。
不足状態が長く続くと、当然骨は スカスカになり、もろくなってしまいます。また、カルシウムを充分に補給していてもビ タミンDが不足しているとカルシウムが骨に効率よく沈着できないという、カルシウム代 謝障害が置きます。
骨がやわらかくなって、骨盤や脊椎が変形してしまう骨軟化症になる 危険があるのです。予防にはカルシウムとともにビタミンDの補給が不可欠です。




●ビタミンA・B2・Eも豊富


シシャモは柳の葉のような体型に似合わず、エネルギッシュな魚のようです。

ビタミンA は緑黄色野菜のブロッコリー以上、ビタミンB2やEも青背の魚以上に含んでいます。
ガ ンの予防に有効といわれるのも、これらの栄養素が豊富なせいでしょう。
頭から丸ごと食 べて、各種栄養素の補給に役立てましょう。




◆種類と見分け方


日本では、北海道東南部のみに生息し、ふだんは海にいますが、10〜11月頃産卵のた めに川をのぼり、それを河口で捕獲しています。

最近はカペリンやカラフトシシャモを冷 凍輸入し、解凍して生干し程度に乾燥させたものが、シシャモとして市場の大部分を占め ています。青味がかった銀白色の光に透明感があり、身に張りがある子持ちシシャモが美 味。




◆食べ方のポイント


あぶる程度に焼いたり、衣をつけてフライにし、頭から骨ごと食べましょう。

















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