身体に効く栄養成分・食材・調理方法
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トウモロコシ
◆(薬効)
・便秘
・動脈硬化
・むくみ
・ぼうこう炎
・尿道炎
・せき
○イネ科
○旬は6〜9月。
○米、小麦とともに、世界3大穀物のひとつとされている。
●胚芽の部分はビタミンや脂肪の宝庫
15世紀にコロンブスがスペインに持ち帰って、急速にヨーロッパに広まりました。
わが
国には安土桃山時代にポルトガル人によってもたらされ、明治時代になってから、主に北
海道で栽培されるようになりました。
品種は世界で数千種にものぼるといわれ、食用だけ
でなく飼料や工業原料などに幅広く利用されています。
焼いたり、ゆでたりして食べるほ
か、コーンフレークス、ポップコーンなど、いろいろな食品に加工されています。ウイス
キーの原料にもなり、成熱粒からはコーンスターチというでんぷんが、杯芽からはコーン
油が作られます。
主成分はでんぷんですが、胚芽の部分にはビタミンB1、B2、E、脂
肪も多く含まれています。食べておいしいだけでなく、バランスよく栄養素を含んだ高エ
ネルギー食品といえます。
欠点は、鮮度の低下がひじょうに早いことです。
放置しておく
と、甘みも栄養分もあっというまに半減してしまいますので、買ったものはその日のうち
に食べきることが、おいしくいただくコツです。
どうしても余ってしまったものは、一度
ゆでてから冷蔵庫に保存しましょう。とうもろこしといえば、夏の味覚です。最近では冬
でも出回っていますが、やはり焼きとうもろこしの香ばしい香りには、夏がよく似合いま
す。
もっとも多く出回るのは6〜9月にかけて。買うときは、ひげの色が褐色で、ふさふ
さとしているもの、粒がよくそろっていて、指で押してみてあまりかたくないものを選び
ます。
●コーン油がコレステロールを取り除く
ずばり、とうもろこしは便秘に効きます。毎日1本食べていれば、とうもろこしの食物繊
維とマグネシウムが、腸の蠕動を助け、便通をなめらかにしてくれます。
胚芽の部分には
良質の植物性脂肪があり、不飽和脂肪酸を含んでいます。これには、血管のコレステロー
ルを掃除する作用があるので、たくさん常食すれば、動脈硬化の予防になるでしょう。
毎
日食べるのが大変だという人は、調理にコーン油を使うほうが効果的です。
●むくみやせきに効果的なひげの煎じ液
とうもろこしのひげは、ふつう捨ててしまいますが、漢方では「南蛮毛」といって、立派
な薬です。
南蛮毛(ナンバンゲ)には、ブドウ糖、クエン酸、脂肪酸、ビタミンKなどが
含まれていて、煎じてお茶がわりに飲むと、さまざまな薬効があります。
もっともよく知
られているのが、体のむくみを取る作用です。
急性腎炎や妊娠中のむくみには、とうもろ
こしのひげを乾かしたもの60gを煎じて、1日3回に分けて飲みます。
強い利尿作用が
あるので、尿がたくさん出てむくみがとれます。
ぼうこう炎や尿道炎の場合も、これをお
茶がわりに飲むと、症状が改善されます。
とうもろこしのひげ30gとみかんの皮10g
を煎じて、1日2回に分けて飲むと、せきどめやたんを切るのに効果があります。
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