身体に効く栄養成分・食材・調理方法
Welcome
Welcome


キャベツ







◎アブラナ科




◎種類によって旬が異なるが、年中出回っている。




◎日本では信州などの高原キャベツが評判が高い。




◆胃潰瘍

十二指腸潰瘍

胸やけ

二日酔い

便秘

貧血

やけど

痛風

美肌




◆煮物からサラダまで幅広いキャベツ料理


カンラン(甘藍)、タマナ(玉菜)とも呼ばれるキャベツ。

原産はヨー ロッパの地中海沿岸および大西洋沿岸地帯。
数千年前からケルト人によ って栽培が行われていたという、古い歴史を持つ野菜です。

日本に入っ てきたのは800年ほど前ですが、当時のキャベツは現在のものとちが って、鑑賞用の葉ボタンのことをいいました。
結球性のキャベツが入っ てきたのは江戸末期のころで、明治になって本格的な導入が行われまし た。キャベツは数ある西洋野菜のうちでも、もっとも日本の風土になじ み、日本の家庭料理に溶けこんだ野菜といえるでしょう。
それだけに応 用範囲も広く、トンカツのつけあわせのせん切りキャベツにはじまって、 サラダ、ロールキャベツ、シチュー、野菜妙め、潰け物など、さまざま な料理に使われます。有名なドイツのザウワークラウトは、キャベツの 細切りを塩で漬けこんだもの。
せん切りにしたキャベツをビネグレット ソースであえたコールスローサラダは、若い人に人気があります。

キャ ベツは出回る時期によって種類が異なります。平たくて巻きのしっかり した冬キャベツは、2月ごろが旬です。盛夏から秋にかけて出回る高原 キャベツも、この冬キャベツの仲間です。
これに対して、春に出回る新 キャベツは、葉がやわらかく、玉の巻きもゆるいのが特徴です。
そのほ か、サラダに用いる紫キャベツや、小さくてかわいらしい芽キャベツな ども、キャベツの仲間です。


●ビタミンUがキャベツの特長


栄養面で見てみると、ビタミンCが100g中44mgと豊富なことがき わだちます。

ただし、この値は平均値ですので、部分によって差があり ます。
表面の緑の色の濃い部分がいちばん多くCを含んでいて、次は芯 の周囲です。

また、ビタミンUという珍しい成分を含んでいる点も見逃せません。こ のビタミンUは、キャベジンともいわれる成分で、潰瘍の治癒にひじょ うに効果があるといわれています。
同じ名前の胃薬があることは、よく ご存じでしょう。

その他ビタミンK、カロチン、カルシウムなどが含ま れています。野菜のカルシウムは、ふつう吸収されにくいのですが、キ ャベツの場合は、例外です。選ぶときのポイントは、重量感があり、外 側の葉が緑色をしていて、光沢があるかどうかを見ます。
また、切り口 が大きすぎないもの、切り口が割れていないものを選びます。 




●キャベツの青汁は胃、十二指腸潰瘍に効く


キャベツは、胃潰瘍、十二指潰瘍の薬として知られています。
これは抗 潰瘍性ビタミンであるビタミンUが、胃や十二指腸のただれた粘膜を修 復し、保護してくれるからです。

また、キャベツにはビタミンKという、 血液凝固作用のある成分も含まれているので、傷口を早くふさぐのに役 立つでしょう
胃や十二指腸の潰瘍は、いったんなおっても再発率がひじょうに高い病 気ですから、ふだんから食生活に気を配る必要があります。
毎日1食、 キャベツを取り入れた料理を食べていれば、胃や十二指腸の粘膜を丈夫 にし、潰瘍を防止します。しかし、長時間煮こんだりすると、せっかく のビタミンが失われる心配がありますので、なるベく生か、単純な調理 のものを食べるように心がけましょう。
なお、潰瘍を治療中の人は、毎 朝キャベツをしぽった青汁を飲むようにすれば、いっそう効果的です。
胸やけ、げっぷ、胃のもたれ、胃のむかつきなどの諸症状にも、キャベ ツの青汁は効きます。
二日酔いなどでむかつく胃にも最適です。




●ニキビをなおし、美肌をつくるキャベツのパツク


キャベツには繊維質も多く含まれています。
繊維質は便秘の解消に効を 奏します。

各種酵素の働きも手伝って、消化を助け、腸の運動を活発に し、腸内をきれいにしてくれるでしょう。
キャベツをたっぷりの水で煮 たスープは、便秘、整腸のほかに、貧血の改善や血液の浄化にも効きめ があります。

キャベツの葉には鎮静効果があるため、外用薬としても、 いろいろ利用できます。やけどの場合は、葉を手でもんで、患部にあて がいます。フランスには、痛風の痛みを取るのに、キャベツの葉をアイ ロンで熱して、患部に当てるという民間療法もあるそうです。
また、皮 膚の老廃物を吸収し、血液の循環を促す作用があるので、美容にも効果 を発揮します。とくに脂性の肌で、ニキビが出やすい人におすすめなの が、キャベツの葉のパックです。葉をもんでしっとりさせ、患部の上に 30分ほどぴったりと貼りつけておきます。
これを毎日くり返すと、効 果が現われてきます。時間のない人は、キャベツのしぼり汁をニキビの 部分に直接塗ってもかまいません。












左側のフレーム内にmenuが表示されている場合は、
使用しないで下さい。
TOPに戻る