身体に効く栄養成分・食材・調理方法
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ビタミンK




★効能

骨の強化、止血作用、骨粗鬆症予防



★不足すると

新生児出血や頭蓋内出血性疾患(新生児と乳幼児以外はまずない)



★多く含む食品

干しノリ、抹莱、納豆、パセリ、モロヘイヤ、アシタパなど



★所要量

18歳以上69歳まで男性65ug、

15歳以上69歳まで女性55ug

妊婦・授乳婦+01ug、

6ケ月末満の乳児5ug、

1歳未満10ug

[許容上限摂取量=いずれも3.000ug

Oケ月から1歳未満5,000ug】



★血と骨のコンディションを正しくキープ。

納豆に豊富。





◆ビタミンKは体内でこんな作用をします。


・血液凝固因子を合成する。

・骨にカルシウムが沈着するのを助ける。

・からだに必要な量の半分は、腸内細菌によって合成される。

・肝臓に貯蔵される。




◆過剰症


心配ない。

妊婦への注射による過剰投与で副作用の出た例はある。




◆性質

脂溶性。

熱に安定しているが光、アルカり、アルコールで壊れやすい。

脂溶性のビタミンの一種。

血液凝固の種々な過程に関与している。

近年、乳児にビタミンK欠乏性の出血症が多発しているから注意を要する。

症状は,頭蓋内出血、下血、吐血などである。



★血液がサラサラ流れることは、健 康にとって大事なこと。

でも、ケガ などで出血したときは一瞬でフリー ズしてもらわないと因ってしまう。

そこで重要な機能を果たすのがビタ ミンK。

「K」とはドイツ語の凝固 (Koagulation)の頭文字である。

 血液を固める凝固因子は肝臓で作 られるが、そのときビタミンKは補 酵素として働く。

だがよくよく調べ てみると、ビタミンKは血液の凝固 を抑える抑制因子の補酵素としても 働いていた。

Kなくして血液の流れ は正常にキープできないのだ。

 そして頼りになるのが骨を丈夫に する働き。

カルシウムが足らないと 骨は弱くなるが、ビタミンKはDと ともにカルシウムが骨に沈着するの を助けている。

また骨からカルシウ ムが分解されるのを抑える作用も。

総じてカルシウムの摂取量が少ない 日本人にとっては、不足しないよう に気をつけたいビタミンである。

 Kにはフィロキシンとメナキノン という2つのタイプがある。

フィロ キシンは野菜のよ青菜に多く含まれ、 メナキノンは微生物が作っている。

「骨に納豆が効く!」と騒がれる理 由の一つは、納豆には納豆菌が作っ たビタミンKが豊富だからだ。






◆摂取に注意したい人


緑葉野菜などに豊富に含まれており、腸内細菌からの供給もあるので、不足の心配はまずありません。

ただし、抗生物質を飲みつづけている人は腸内細菌からの供給は期待できません。

また、新生児や乳児はまだ腸内細菌がはたらかず、Kが合成できません。

このため欠乏症として新生児、乳児の頭蓋内出血が知られています。

現在では新生児にビタミンKシロッブが投与されており、この欠之症はまれですが、授乳中の女性は注意しましょう。

また、血栓症の人や、血液の抗凝固剤を飲んでいる人は、ビタミンKの摂取量が制限されています。




◆血液凝固にはたらく


出血時に血が止まるのは、血液を凝固させるはたらきがあるからです。

ビタミンKもそのひとつで、血液凝固因子の含成にはたらきます。

ふだんは血液の凝固を抑える成分が作用しています。

この成分の合成にもビタミンKが必要です。

血液を凝固させたり抑制したり、作用の裏と表にかかわってうまくバランスをとっています。



★ビタミンKは血液凝固とカルシウム代謝に作用するビタミン。

事故やけがで出血をしたとき、Kが不足していると血が固まらず大量出血してしまう可能性があります。

逆に血管内では凝固を抑制する作用にも関わっています。

鼻血を出にくくしたり、生理時の多量出血などを起きにくくする働きも認められています。

 もうひとつ、カルシウムの代謝については、ビタミンDと同様にカルシウムの吸収に関与し、

Kが不足すると骨にカルシウムが十分入らなくなります。

一方、血液中のカルシウムが不足したとき、ビタミンDは骨カルシウムを溶出させようとしますが、

Kは骨からカルシウムが流れ出るのを防ぐ役目をしています。

骨粗鬆症の予防にも必要でしょう。

 たくさんの食品に含まれ、腸の中の細菌がKを合成するので、不足の心配はあまりありません。

しかし、抗生物質を服用中はKの働きを邪魔するので、不足気味になることもあります。

授乳時の女性のK不足も注意が必要です。

腸内の細菌で、Kの生合成がまだできない新生児や乳児に悪影響を及ばす可能性があります。

新生児に頭蓋内出血性疾患などを起こすことがあるのはそのためです。



★ONE POINT MEMO

 ビタミンKの“K”というのは、ABC・・・ のKという意味ではなく、

血液凝固の意味のドイツ語「Koagulation」の 頭文字から名づけられたものです。



★心筋梗塞と納豆とビタミンK



納豆はひじょうに消化のよい状態のたんぱく質で、しかもレシチン、サポニンなどが豊富です。

レシチンは脳のはたらきを高める栄養素、サポニンは血管のコレステロールを洗い流すはたらきをしますから、

心臓病や動脈硬化などの成人病を防ぎ、心身ともに若々しく保つことができます。

しかし納豆にはビタミンKも豊富に含まれています。

出血時に血が止まるのは、血液を凝固させるはたらきがあるからです。

ビタミンKもそのひとつで、血液凝固因子の含成にはたらきます。

ふだんは血液の凝固を抑える成分が作用しています。

この成分の合成にもビタミンKが必要です。

血液を凝固させたり抑制したり、作用の裏と表にかかわってうまくバランスをとっています。

しかし今回のお話では、多分、心筋梗塞のお薬の中にワーファリンという薬が入っているのが一番の原因だと思います。

心臓や血管の病気のある人で、血液が固まりやすい状態になることがあります。

それを防ぐために、ワーファリンという血液を固まりにくくするお薬を使うことがあります。

使い方が難しいお薬ですので、次の事項について十分注意が必要です。

人によって血液の固まりやすさが違うため、血液の固まる時間を定期的に検査して、

ワーファリンの適量をドクターが決めています。

ワーファリンは、決められた量を正しく守り、飲み忘れや飲み過ぎのないようにすることが大切です。

ワーファリンと一緒に飲むときに注意が必要なお薬として、

例えば抗生物質や風邪薬、痛み止めの薬(アスピリン等)は作用を強めますが、

逆にビタミンKの入った薬(グラケー、ケーワン等)は作用を弱めます。

納豆、クロレラ、青汁はワーファリンの効果を弱めますので摂らないで下さい。

クロレラ、青汁は大量に含まれているビタミンKが、ワーファリンの効き目を打ち消してしまうためです。

納豆は含まれている納豆菌が、腸内で大量のビタミンKを作り出します。

ビタミンKを多く含んでいる緑黄色野菜や海藻類などは、通常食べる量は問題ありません。

食生活上、栄養学的にこれらは必要なのでバランス良く摂取してください。









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