生活習慣病
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胆石症



食事療法の基本方針




胆石症の食事は,発作の症状の程度によって,また,結石の種類により,食事内容が異な ります.




◆食事間隔のあきすぎや,1回の食事量が多くなることは避けます


からだの中に長時間,食事が入らない状態は,コレステロール過飽和胆汁を生成し,胆石 の形成や痛みの発作の誘因となりますから,朝食を抜いたり,食事間隔があきすぎないよ うに努めます.
また,1回の食事量が多いと胆汁の分泌が増加し,胆のう,胆管の収縮を 増強させ,胆石が生じやすくなります.そのため,食事量を一定にし,規則正しい食生活 を心がけることが大切です.




◆肥満はコレステロールの分泌を増やし,胆石の原困になります


肥満者は,胆汁酸およびリン脂質が胆汁中にたくさん分泌することによってコレステロー ル分泌が増加し,胆石が生成されやすいといわれています.
とくに胆石があって肥満して いる場合には,エネルギー量を制限し,減量すべきです.




◆脂質は胆汁の分泌を促し,発作の引き金になります


脂質の多い食品は,胆のうを収縮させ,胆汁の分泌を促し,発作の引き金になりますから ,とり過ぎることのないようにします.

外食のときには,脂質の少ない和食を主とし,中 華や洋風料理は避けます.




◆とくにコレステロール系石では,コレステロールの多い食品を控えます


コレステロールの多い食事は,胆汁中のコレステロール濃度を増加させ,胆石を生成しや すくするという説があります.

コレステロール系石の場合は,コレステロール量を控える のが無難です.

なお,溶解剤の使用中は,薬剤の効果を増強させるため,卵,魚卵,内臓などコレステロ ール含有量の多い食品の摂取を控えます.




◆たんぱく質は急性期以外とくに制限しません


魚介類に多く含まれるタウリンは,コレステロール系石の生成を抑制することが注目され ています.
また,たんぱく質の少ない食事は,ビリルビン系石の生成を助長するともいわ れています.
このことから,たんぱく質は,急性期以外とくに制限はしません.




◆食物繊維は積極的にとります

食物繊維は,消化管でコレステロールや胆汁酸の吸収を阻害し,血中コレステロールを抑 制する作用があるため,胆石の生成を予防する可能性があるとされています.

また,便秘 は腸の内圧を高め,胆石発作の誘因となるため,食物繊維を積極的にとり,解消するよう に心がけます.




◆ビタミンは十分にとります


ビタミンC,Eには,胆汁酸排泄の増加作用があるといわれています.胆石生成を予防す るため,緑黄色野菜や果物,豆類をとるように心がけます.




◆アルコールやコーヒー,刺激の強い香辛料を控えます。

強い刺激のある食品は、胆のうの収縮を促すので、取りすぎないように心がけます。






胆石症の調理にあたっての留意点




@急性期は,野菜スープ,果汁,くず湯などの流動食とし,分がゆ食がとれる回復期には ,煮る,茄でる,蒸すなどの調理法によって,やわらかく料理することを心がけます.

A米飯食がとれる時期は,焼く,炒め煮,サラダドレッシングなどを取り入れます.揚げ 物は,症状が消失するまで禁止し,炒め物には,テフロン加工のフライパンを用います.

また,サラダは,ノンオイルドレッシングやポン酢を利用すると脂質が控えられます.

B卵は,消化時間の早い卵豆腐や茶碗蒸し,野菜の卵とじなどからはじめ,生卵は禁じま す.









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