西尾・一色学びの館  場所の地図

 毎年8月26・27日に開催される「一色大提灯まつり」に使われている大提灯の実物大のレプリカが展示されており、大提灯まつりのことを知ることができるということで、「一色学びの館」を訪れました。展示されている大提灯は、直径5.6m、長さ10m、重さ1tもあります。
 提灯には、文字や絵が描かれています。提灯の文字は、「敬聖澤既睦」=「聖澤(せいたく)の既(すで)に睦(むつ)みたるを敬(うやま)え」と書かれています。意味は、「天皇の恩恵はもうすでに人民に及んで人々は仲睦まじい。ありがたいことと敬いなさい。」ということです。
 提灯の絵図は、「吉備大臣帰朝祝宴の図」で、奈良時代の学者・政治家で知られる吉備真備(きびのまきび)が、唐からの留学を終え(736)、朝廷で帰国の報告をしているところ、祝宴は、唐の衣装を付けて雅楽にを演じている所です。
 永禄年間(1558〜69年)、毎年夏から秋にかけて海魔(かいま)が現れ、田畑を荒し、人畜に危害を加えていました。そこで村人たちは神前に魔鎮(ましずめ)の剣を供え、大かがり火をたき、海魔退散を祈願したところ、海魔は退散。以後、毎年祭りの神事として、かがり火をたくのが習わしとなり、これが大提灯まつりの起源といわれています。

学びの館全景(円筒型のビルに提灯が納まっています。 学びの館玄関 学びの館エントランス
「敬聖澤既睦」の文字 「吉備大臣帰朝祝宴の図」
≪平成27(2015)年11月19日撮影≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成27年11月26日(木):第1684号】