高浜・鬼みち

 高浜市の地域産業である瓦文化をはじめ、鬼瓦や飾り瓦をテーマとした約4.5km(約2時間)散策道路ということで、高浜市に所用ででかけた折に、この「鬼みち」を散策してきました。名鉄「高浜港」駅より「三河高浜」駅までののコースということですが、高浜港駅にあるはずの駐車場がなくなっていたため、瓦美術館を出発し、瓦美術館に戻る一周コースで歩いてみました。詳細は、市のパンフレット表面裏面を参照してください。

@かわら美術館  場所の地図

 千石船をイメージした幾何学的な屋根の美術館には、白鳳・天平時代をはじめ中国や朝鮮半島のものを含む古代瓦が常設展示されています。この美術館はすでに訪れています。【第761号】も参照して下さい。

A森前公園  場所の地図

 海に見立てた瓦庭。うねった波のように敷きつめられたいぶし瓦の海原には、魚や亀やヒトデなどが隠れ、龍や鬼面の瓦垣とあわせて公園の楽しさを演出しています。園内にある復元“だるま窯”と市指定文化財の“塩焼瓦窯”が瓦づくりの歩みを物語っています。

公園全景 だるま窯 塩焼瓦窯

B観音寺(浄土宗)  場所の地図

 高さ8mの陶管焼の観音像は日本一の大きさとか。高浜の鬼師が昭和34(1959)年に制作。守護する十神将のレリーフや三邪鬼が支える陶製大香炉、鐘楼の四隅にめずらしい下向きの鬼瓦、本堂の破風飾りなどみどころがいっぱいです。

高さ8mの陶管焼の観音像 守護する十神将のレリーフの一つ
陶製大香炉を支える三邪鬼 本堂の破風飾り

C塩前寺(曹洞宗)  場所の地図

 境内の不動明王の石像から高浜不動とも呼ばれるこの寺院は、屋根の留蓋飾りの“烏天狗”が見ものです。

本堂 左側の烏天狗 右側の烏天狗

D恩任寺(浄土真宗)  場所の地図

 本葺き屋根の山門と太鼓楼をもつ恩任寺は、浄土真宗の浜三ヶ寺と呼ばれた名刹です。創建は不明ながら本堂は文明13(1481)年に再建された由緒あるお寺です。浄土真宗大谷派の寺院で、山号を石川山といいます。

本葺き屋根の山門 本堂 太鼓楼

E蓮乗院(浄土宗)  場所の地図

 明治28年(1895)、本堂を改築した際に飾り瓦として“おとぎばなし”にまつわる天女や仙人、亀や竜宮城などを屋根にあげ、楽しい雰囲気を出しているお寺です。浄土宗の寺院で、山号を智教山といいます。

山門 本堂
天女の飾り瓦 亀の飾り瓦

F道祖神  場所の地図

 祠の中に安置されている、烏帽子姿で御幣をもった男神と女神の双体道祖神は市指定文化財。祠の左隣にある道標に刻まれているのは、「左高取刈谷道 右高浜大浜浦」の文字からして元は別の場所にあったようです。昔をしのばせるたたずまいを残しています。

道標と道祖神が安置されている祠 祠の中の道祖神

G馬頭観音  場所の地図

 かって瓦や粘土や燃料の運搬の主役は馬車でした。このお堂は馬の働きに感謝して馬主たちが大正5(1916)年に建立し、平成7(1995)年に改築されました。祠の中に厨子に入っているため見ることはできませんでした。

H大山緑地公園  場所の地図

 勇壮なおまんと祭で知られ、姫大神など7神が合祀されている高浜の総氏神春日神社の境内です。大鳥居をくぐると陶管焼の狛犬がお迎え。旧高浜町内の氏神さま13社が遷され、瓦の町にふさわしい飾り瓦が見ものです。境内には瓦の遊歩道や瓦庭、神社裏手のユーモラスな胴回り8mの陶管焼大だぬきなどみどころがいっぱいです。すでにこの公園は訪れたことがあり、【第1624号】を参照して下さい。

陶管焼の狛犬

I名鉄三河線 三河高浜駅と高浜港駅  三河高浜駅場所の地図 高浜港駅場所の地図

 名鉄三河線の三河高浜駅と高浜港間約1kmを歩こうと思っていましたが、たまたま駅に着いたら、電車の発車時刻でした。そのため、歩かずに高浜港駅につきました。高浜港駅は、「たかはまこう」ではなく、「たかはまみなと」と読むことを今回初めて知りました。

Jニコニコ鬼広場  場所の地図

 高浜港駅前のニコニコ鬼広場では、現代の鬼師の手による奈良・東大寺転害門の鬼瓦を模した巨大鬼面と、未来の鬼師と期待されている小学生が腕をふるったいぶし瓦焼きの鬼面のモニュメントが仲良く皆さんをお出迎えしています。

現代の鬼師による東大寺転害門の鬼瓦を模した巨大鬼面 小学生が腕をふるったいぶし瓦焼きの鬼面

K鬼パーク  場所の地図

 瓦の輸送が海運から鉄道に移った大正時代にひらかれた切通し坂にある鬼パークには、鬼みちコースのガイド板があり、ユーモラスな顔の鬼面の椅子がずらり。

L昔話陶板  場所の地図

 鬼パ−クをすぎ、坂を下ってゆくと、高浜の昔話をいぶし瓦焼きで作った陶板が切通の斜面を飾っています。

M土管の坂  場所の地図

 明治から昭和にかけて瓦と共に土管も主力製品でした。土管坂と呼ばれている南北の坂道は、浜辺から小高く続く地形を生かした登り窯が並び、焼き上った土管でいっぱいだったためにその名が付きました。坂の途中にある土管や裏道に残る大型土管の土留めが往時を偲ばせてくれます。

N浜地蔵  場所の地図

 その昔、海から引き上げられた石のお地蔵さまが浜辺にまつられ、海で働く人々の守り神・浜地蔵として平安時代から永く信仰されてきました。堂内には江戸中期の奉納絵馬がかかり、今では町内のお地蔵さまとして、地蔵盆のご開帳には子どもたちが大勢押しかけます。

浜地蔵が安置されている祠 浜地蔵
≪平成27(2015)年10月15日撮影≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成27年10月24日(土):第1651号】