伊良湖東大寺瓦窯跡(いらことうだいじがようあと)  場所の地図

 伊良湖岬から東へ約5kmほどの所に、奈良東大寺の瓦を焼いた窯跡があります。
 その史跡前に、次の説明がありました。

 伊良湖東大寺瓦窯跡は、治承4(1180)年、平氏の焼き討ちにより焼失した東大寺の再建にあたり、その瓦を焼いた窯です。
 昭和41(1966)年に発掘調査が行われ、斜面をトンネル状に堀抜いた三基の穴窯が発見されました。窯の全長は12m禅語、最大幅は2.5mほどです。
 出土遺物には、「東大寺大仏殿瓦」「大仏殿」「東」の刻まれた軒丸瓦、丸瓦、軒平瓦、平瓦があります。二号窯からは法華経と大日教を刻んだ瓦経片、経筒外容器片も出土しました。瓦のほか壺や山茶碗・小皿・鉢・陶錘などの日常品も焼かれています。
 東大寺再建の年代から、12世紀末から13世紀初めに窯の時期を特定でき、古くから東海地方の中世陶器の時期の定点を与えた窯跡であるとともに、渥美半島の窯業と陶磁の社会との関係を示す重要な窯跡です。
   国指定 史跡
   指定年月日 昭和42(1967)年11月11日
             平成26(2014)年3月 田原市教育委員会

 今から800年ほど前に、東大寺の瓦を焼いた窯跡が、渥美半島にあることに歴史のロマンを感じます。この地で焼かれた瓦は、ここから陸海をへて奈良の都へ行くことになります。今とはぐんと異なり物流です。どのような運送方法で、ここ渥美から奈良へ瓦は運ばれたのでしょうか。歴史のロマンがかけめぐります。

瓦窯跡遠景 瓦窯跡近景
≪平成26(2014)年9月2日撮影≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成26年9月7日(日):第1239号】