富山市民俗民芸村

 【平成25年6月23日(日):第798号】の呉羽山において、テーマパーク「富山市民俗民芸村」のうち、「売薬資料館」と「民芸合掌村」を紹介しましたが、今回富山市を訪れたおりに、残りの施設も見学してきました。いただいた資料から抜粋して紹介しています。これだけの施設設備が1ヶ所にまとめられているため、民俗学や考古学が好きな人にとっては、魅力的なテーマパークでしょう。

 富山市民俗資料館  場所の地図
 富山市とその近隣地域のミンク資料を収集・保存し活用するために、昭和49(1974)年に開館した資料館です。建物は、富山市山田中村にあった住宅を移築したもので、江戸時代後期に建てられた山間部の民家です。屋根は寄棟・茅葺きで、両妻(屋根の側面で三角形になっている部分)を切り上げて設けられた窓が印象的です。屋根裏では養蚕が行われており、窓は採光・通風の役割を担っていました。

民俗資料館全景 建物内部の展示 屋根裏の展示

 富山市陶芸館  場所の地図
 明治27(1894)年に富山市大塚に建てられた豪農の住宅の一部を移築し、唱和56(1981)年より全国各地の暮らしの焼き物を紹介している資料館です。建物は、富山平野部の「アズマダチ」と呼ばれる切妻住宅の典型として平成9(1997)年に国の登録有形文化財に登録されました。

陶芸館全景 建物内部の展示

 富山市考古資料館  場所の地図
 富山市は3000m級の山岳部から海岸部まで多様な地勢を有し、市内には約1,050ヶ所の遺跡が発見されています。当館は市内の遺跡で発掘された出土品を展示・保管する施設として、昭和54(1979)年に開館しました。先土器時代(旧石器時代)から平安時代までの出土品を時代の流れに沿って展示し、地域独自の文化の歩みが学べるようになっています。

考古資料館全景 館内の展示

 富山市民芸館  場所の地図
 明治12(1879)年、今から約130年前に建てられた板蔵です。 昭和40(1965)年に、岐阜県飛騨市(旧神岡町)からこの板蔵を当地へ移築し、富山市に寄贈されました。陳列してある品物は、高貴な美術品でなく、使い慣らされた日用品や日々の暮らしに深く関わっている生活用品などで、民芸的な美しさが見出されたものばかりです。板蔵としては大変大きなもので、長く張り出している(ひさし)破風(はふ)、約90cm(半間)ごとにたっている頑丈な柱、それらをつないでいる広い(ぬき)、見事な(むな)()など板蔵として格調の高い建物です。

民芸館全景 館内の展示 その一 館内の展示 その二

 篁牛人(たかむらぎゅうじん)記念美術館  場所の地図
 この美術館は、日本画壇の中でもひときわ異色の存在として注目される篁牛人の画業を記念すると共に、彼の作品を市民共有の財産として、永く後世に伝えていくことを目的に設置されました。作品は、日本や中国の故事・伝説などを主な画題として、高い精神世界を画面上に展開しています。 彼は渇(かっ)筆(ぴつ)画(が)法という、にじみを極力使わずに墨を描画紙にすりこむようにして描く独自の方法と、弾力のある長く細い線を描き、豪放で美しい独自の世界を構築しました。彼の日本画は、誰もがそのタッチのすばらしさと独特の美の世界に魅了されます。私も、初めて作品に触れて感動を覚えました。

美術館全景 美術館の展示 展示作品
≪平成26(2014)年6月13日撮影≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成26年6月27日(金):第1167号】