豊田・瑞龍寺&大安寺のしだれ桜

 豊田市稲武地区にある2ヶ寺は、境内に見応えのあるしだれ桜があることで有名です。その桜の開花にあわせて、さくら祭りが開かれており(4/5〜4/20)、桜を愛でる観光客や地元の方々でにぎわっています。


 瑞龍寺  場所の地図

 旧稲武町の中心部に立地する瑞龍寺は、臨済宗妙心寺派の寺院で、山号を秀雲山といいます。
 しだれ桜に関する次の説明が山門前にありました。

 このしだれ桜は、正保年間(1644〜47)に植えられたとされ、推定樹齢360年です。昭和46(1971)年に愛知県の天然記念物に指定されましたが、昭和50(1975)年代後半から枯死する枝が多く、数年で枯れてしまうのではないかと危惧されました。一旦は、切り倒して新たな桜を植えることも検討されましたが、「長年、人々に親しまれてきた桜を絶やしてしまってよいのか」との樹木医の助言に関係者は奮起し、大手術に取組みました。
 平成3(1991)年より樹木医の指導により枯れた幹・枝・根を除去し、防菌処理を行い、また、樹勢の良い枝から根を誘引するとともに適切な肥培管理を行ってきました。その甲斐あって着実に回復し、以前と同様の見事な花を咲かせるようになりました。平成7(1995)年からは町内外からの賛同者を募り「しだれ桜を守る会」を発足させ、桜の管理に当たっています。

 山門をくぐると、境内いっぱいに大きなしだれ桜があらわれます。満開の桜の花が、私たちをむかえてくれました。また、瑞龍寺裏手に道路を隔てて、もう一本のしだれ桜があります。また、そのしだれ桜の前には、見応えのある馬頭観音が祠の中に鎮座していました。

山門 本堂 枝垂れ桜と山号扁額
満開のしだれ桜:南から 満開のしだれ桜:東から 満開のしだれ桜:西から
桜の花アップ 裏手にあるもう一本の名木しだれ桜 裏手にある馬頭観音


 大安寺  場所の地図

 大安寺は、瑞龍寺から北へ10kmほど行った大野瀬町にあります。曹洞宗の寺院で、山号を長松山といいます。
 しだれ桜に関する次の説明が境内にありました。

 市指定文化財(天然記念物) 指定 昭和58(1983)年11月22日
 樹高:18.8m  胸高囲:2.7m  根回り:17.4m
 このシダレザクラは約4m上部で3つに枝分かれし、表面には地衣類がうっすらと着生し、老木であることを物語っています。樹形がとても良好で、花期に国道153号線から眺めるとすばらしい景観です。樹齢は推定180年です。

 説明文にあるように、樹形が美しく、満開の桜の花とともにしばらくみとれていました。長野県の県境近くにある大安寺ですが、遠方からこのしだれ桜を見るために多くの観光客が訪れていました。訪れた日は、快晴だったこともあり、桜の花の白、青い空、山々の緑そして甍の黒とのコントラストがすばらしくマッチしていました。

 ≪平成26(2014)年4月15日撮影≫ 

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成26年4月17日(木):第1096号】