奈良・東大寺二月堂 お水取り  場所の地図

 奈良に春を呼ぶ行事として知られている東大寺二月堂のお水取りは、正式名を「修二会(しゅにえ)」といいます。

 東大寺二月堂の修二会(しゅにえ)は、天平勝宝4(752)年から一度も途絶えることなく続けられ、現在1250回を超えています。この法会は、現在では3月1日より2週間にわたって行われ、二月堂の欄干から天へ地へ松明の火の粉が舞い踊ります。もとは旧暦の2月1日から行われていましたので、二月に修する法会という意味をこめて「修二会」と呼ばれるようになったとのことです。また二月堂の名もこのことに由来しているとのことです。
 行中の3月12日深夜(13日の午前1時半頃)には、「お水取り」といって、若狭井(わかさい)という井戸から観音さまにお供えする「お香水(おこうずい)」を汲み上げる儀式が行われます。また、この行を勤める練行衆(れんぎょうしゅう)の道明かりとして、夜毎、大きな松明(たいまつ)に火がともされ、参集した人々をわかせます。このため「修二会」は「お水取り」・「お松明」とも呼ばれています。「お松明」だけが、お水取りとして多くの観光客が見ることができるため強調されていますが、実はこの行における一部です。連行衆は、二週間に渡る行を行い修行をしています。
 お松明は、次の日程であがります。12日や14日の様子がテレビ等でよく取り上げられるため、その日だけかと思われがちですが、実は2週間にわたり、「お松明」を見ることができます。

 1日〜11日 13日 19時から10本 約25分間
 12日 19時30分から11本 約45分間
 14日 18時30分から一度に10本 約5分間

 1月に奈良を訪れたときに、このことを知り、再度奈良を訪れました。18時30分頃、二月堂の前に到着しましたが、すでに堂前は人であふれていました。警備の警察官の人は、平日で昼間は天候が悪かったために、本日の人出は少ない方とのことでした。19時にまわりの照明が消され、約25分間に10本のお松明があがりました。勇壮な火の舞が25分間繰り返され、見学席まで火の粉が降ってくる勢いでした。終了後は、二月堂内のまわりが解放され、お参りや見学が許されます。二月堂内では、薄明かりの中、神聖な練行衆による法会が続けられていました。

お松明開始前の二月堂前  廻りの照明が消えた、お松明開始直前
左側欄干で踊るお松明 下段の明かりは、次のお松明に点火されたところ
右側欄干で踊るお松明 次々と点火されるお松明
最後のお松明が右側欄干で勇壮に燃え上がっています お松明終了後、お参りする人たち
≪平成26(2014)年3月5日撮影≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成26年3月7日(金):第1055号】