中宮寺  場所の地図

 昨日紹介した法隆寺夢殿の東側に隣接している寺院が、今日紹介する中宮寺です。宗派は、法隆寺と同じ聖徳宗で、山号を法興山といいます。
 中宮寺の縁起については、中宮寺のHPに次のように述べられています。(一部修正)

 中宮寺は、聖徳太子の御母の御願により、太子の宮居斑鳩宮を中央にして、西の法隆寺と対照的な位置に創建されました。その旧地は、現中宮寺の東方三丁の所に残っています。国宝菩薩半跏像(寺伝如意輪観音)はその金堂の本尊であり、天寿国曼荼羅は、その講堂本尊薬師如来像の背面に奉安されたものと伝えています。
 その後、平安時代には寺運衰退して、僅かに草堂一宇に本尊様のみといった状態だったものを、鎌倉時代に入り、天寿国曼荼羅を法隆寺法蔵内に発見して中宮寺に取り戻すなど、いくらか復興を見たものの、往時の盛大さはありませんでした。室町時代のことは殆ど判っていません。ところが、戦国時代に入って火災に会い、法隆寺東院の山内に避難し、そのまま住み着き、次第に寺観を整えて現在の姿になりました。
 宗派は戦後、法隆寺を総本山とする聖徳宗に合流しましたが、大和三門跡尼寺の随一としてその伝統を伝えています。創建の飛鳥時代から千三百年の長きに亘り、尼寺の法燈を続けているのは、日本で中宮寺だけです。

 中宮寺で、最も有名なものは、本尊である国宝菩薩半跏像(寺伝如意輪観音)です。「考える像」として有名なこの像は、飛鳥彫刻の最高傑作であると同時に、我が国の美術史上欠かすことができない作品です。日本史や美術の教科書に必ず掲載されている仏像です。本尊前に、正座し、中宮寺の解説を聞きながら半時じっくり鑑賞させていただきました。「人間の救いをいかにせんと思惟されている」というその思いを少しでも感じられたでしょうか。

中宮寺山門 中宮寺本堂
≪平成26(2014)年1月7日撮影≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成26年1月12日(日):第1001号】