三河湖  場所の地図

 【平成24年12月21日(金):第614号】で紹介した「矢作川用水」は、今日紹介する三河湖(羽布ダム)から大量の水を取水しています。
 三河湖は、豊田市羽布町(旧下山村)にある人造湖です。湖の周りは、自然に恵まれており、一年を通した観光地になっています。

 三河湖の役割が、湖畔に説明されておりました。

羽布ダムの事業概要
建設の目的
 このダムは、矢作川の下流西三河南部地域の穀倉地帯7,744haを灌漑するため建設されました。
 矢作川は昔から「五万石でも岡崎様は・・・お城下まで船が着く・・・」と唄われたほど水量豊かな川でしたが、明治時代の中ごろには中流部で、明治用水や枝下(しだれ)用水など大規模な農業用水が拓かれ、また、明治末期には発電所も次々に開発されるなど、水の利用量が増えてきました。
 こうした中で、昭和19(1944)・20(1945)年と続いた大干ばつにも見舞われ、大きな被害をうけた下流地域の農家から、抜本的な対策を求める声がたかまりました。そこで農林省(現在の農林水産省)が水不足を解消するため、国営の矢作川農業水利事業として、矢作川の支流である巴川上流の下山村に農業用の利水ダムとして建設したものです。平成9(1997)年からは岡崎市の上水道の一部にも使われるようになりました。
 矢作川の水は、自動車等の近代産業の発展を支える工業用水、西三河地域の水道用水としても、私たちの生活に役立っています。
ダムの概要
 昭和28(1953)年から38(1963)年までの、11か年と30億余円の事業費で完成しました。形式は、直線越流型コンクリート重力式で、ダムの自重により水圧や土圧に対して安定するように造られています。
 ダム工事は、当時としては近代的な機械で建設され、コンクリートに必要な砂や砂利もダム上流の山から採掘し、人工生産しました。
 ダム湖の水は、上流から降った雨を貯め、河川流量が減り、用水が足りなくなった時にダムから放流し、矢作川合流点近くの細川頭首工(川を堰止め水を取入れる施設)で取水します。

三河湖 羽布ダム
≪平成24(2012)年10月6日撮影≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成24年12月23日(日):第616号】