静岡・鉄舟寺  場所の地図

 昨日紹介した梅蔭寺から南へ1.5km程のところに、今日紹介する鉄舟寺があります。臨済宗妙心寺派の寺院で、山号は補陀落山です。
 鉄舟寺はもと久能寺といい、およそ1,300年前に今の久能山山頂に創立されました。戦国の世、武田信玄が今川氏を攻略するため、久能山に城が築かれ、そのために天正3(1575)年、現在の場所に移されました。武田氏滅亡後は、徳川幕府により久能寺は愛護されてきましたが、明治時代になると、次第に散乱し廃寺となりました。それを惜しんだ幕末の志士「山岡鉄舟」は、再興に奔走しました。鉄舟寺は明治43(1910)年に完成しますが、鉄舟は志半ば、明治21(1888)年53才でこの世を去っています。鉄舟は、明治維新のハイライトである江戸城無血開城の立役者として知られています。
 拝観料は¥300で、境内を散策できます。寺宝が入っている本堂には、「山岡鉄舟」にかかわるものの他、各種重要文化財が数多く納められています。境内には、鉄舟の銅像と墓も建っています。
 鉄舟寺は、1,300年という長い歴史の中、宗旨が天台宗、真言宗、臨済宗と変遷しています。境内にある各種文化財が、その歴史の長さと重さを語っていました。

≪平成24(2012)年10月8日撮影≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成24年10月16日(火):第548号】