旧黄柳(つげ)橋  場所の地図

 JR飯田線「本長篠」駅から南へ150mほどの所の市道に、宇連川にかかる「黄柳橋」があります。現在、車が通行する「黄柳橋」は、第3代目ですが、その隣に歩道として残っている第2代目の「黄柳橋」は、文化庁から「登録有形文化財」として指定されています。その文化財の銘板に次のような解説がされていました。

 文化財登録された旧黄柳橋
  (橋長:51.2m 幅員:3.6m)
 この右手に歩道橋として残る旧黄柳橋は、大正7(1918)年に架設された鉄筋コンクリート造アーチ橋(アーチスパン30m)で、同形式の橋としては大正時代を通じて全国一の規模を誇っていた。
 当時の土木技術の限界であったスパン30mのアーチを使って50mを超える橋を架けたため、路面とアーチ環が大きく離れることとなり(通常のアーチ橋ではこれらは接している)、そのためアーチから路面を支える高い柱が必要となった。柱は強度や耐震性を考慮して井桁状になっており、これが全国的に例のない、デザイン面でも優れた特徴となっている。昭和期に入ると、アーチ建造の技術が飛躍的に発達し、このような形式を採る必要がなくなった。このため高い柱を持つ旧黄柳橋の形態は、大正期という鉄筋コンクリートアーチ橋の黎明期においてのみ採り得る、時代性を色濃く反映したものといえる。
 旧黄柳橋は国土の歴史的景観に寄与する建造物であることが認められ、平成10(1998)年9月に土木建造物としては県下で初めて登録文化財として登録された。(文化財登録制度は従来の文化財指定制度を補完するために平成8年10月に新設された制度で、文化財を活用しながら保存しようとする欧米型の保護制度である。) 

 この橋の西側に、旧黄柳橋を下から眺めることができるように、歩道ができています。かなり急な階段ですが、下まで降りて眺める価値があると思いました。

下から眺めた旧黄柳橋 登録有形文化財の銘板、この右隣に説明銘板があります。
≪平成24(2012)年9月3日撮影≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成24年9月14日(金):第516号】