本多忠次(ただつぐ)邸  場所の地図

 昨日、岡崎市美術博物館において、「本多忠勝と子孫たち」という企画展について紹介しました。この企画展は、今年7月6日には、この本多家の分家筋にあたる本多忠次(ただつぐ)(1896-1999)旧邸宅が、東京都世田谷区から岡崎市東公園内に移築され、復原を記念して、開かれたものでした。そのため、東公園に公開された「本多忠次邸」も見学に行きました。入館料は無料でした。東公園については、【平成23年6月22日(水):第66号】で紹介しています。
 移築された本多邸は、昭和7(1932)年、東京・世田谷の敷地約7,100平方メートル内に建てた住宅と壁泉の一部を移築し復原したものです。2階建ての建物は、屋根にフランス瓦を葺き、1階の西側には車寄せをつけた玄関、南側中央には三連アーチのアーケード・ウインドウを配置しています。外壁は色モルタル仕上げで、アーチや窓の枠にはスクラッチタイルが貼ってあります。当時流行したステンドグラス、モザイクタイルの装飾や、照明器具や家具などをオリジナルのままに設置しています。また前庭では、日本のスパニッシュ建築様式には欠かせないといわれる壁泉を見ることができます。
 邸宅は、和洋折衷の建物で、昭和初期を代表する近代大住宅です。岡崎に、新たな名所が増えたと思います。今後も、岡崎市の財産として、大切に利用していきたいものです。

≪平成24(2012)年7月31日撮影≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成24年8月8日(水):第479号】