コノハズク(仏法僧)  鳳来寺自然科学博物館場所の地図

 愛知県の鳥として知られているコノハズクは、5月から7月にかけて鳳来寺山一帯で鳴き声を聞くことができます。鳴き声は「ブッポウソー」と甲高く、仏教の三宝「仏・法・僧」とつながるとして、霊鳥とされています。
 鳳来寺自然自然科学博物館の「仏法僧」の説明には、次の説明がありました。

 樹木がおい茂った深山の暗やみの中でブッ・ポー・ソーと勤続的な声で鳴く神秘的な鳥の生態がわかったのは昭和16(1941)年でした。それは”コノハズク”という鳥であったのです。

 そして、「姿の仏法僧」である「ブッポウソウ」と、「声の仏法僧」である「コノハズク」とそれぞれ、次のような説明があり、剥製が展示されています。

 ブッポウソウ(ブッポウソウ科)「姿の仏法僧」
 長い間「仏法僧」と鳴くと信じられていたために、それが和名になりました。実際には「グェーゲゲゲ」「グッグゲッ」などと濁った声で鳴きます。
 夏鳥として渡来し、樹洞などに営巣します。昼間に活動し昆虫類を餌にします。優雅に飛翔し、翼の白斑がよく目立ちます。

 コノハズク(フクロウ科)「声の仏法僧」
 昭和10(1935)年、浅草で飼われていたコノハズクが、ラジオから流れる鳳来寺山からの実況放送の声に反応して、「ブッ・ポウ・ソウ」と鳴き出しました。
 また、同年山梨県で夜中に「ブッ・ポウ・ソウ」と鳴く鳥を撃ち落とすと、コノハズクだったことから、声の主の主体が判明しました。昭和40(1965)年に「愛知の鳥」に指定されています。

鳳来寺山自然科学博物館に展示されている、姿と声の仏法僧
ブッポウソウ(姿の仏法僧) コノハズク(声の仏法僧)


 自然科学博物館の入口左手に、田中毅氏(経歴)作の彫像「仏法僧」があります。その彫像の説明文には、次のようにあります。

 仏法僧
 深い木立に包まれた鳳来寺山では、昔からよく仏法僧が鳴きました。
 静かな宵闇の中に、澄んだ音色を響かせる鳥の鳴き声は、確かにブッ・ポー・ソー(仏法僧)と聞こえます。
 仏法僧とは仏教の大切な宝で三宝(さんぽう)といいます。仏(ぶつ)は教えを説く仏様(お釈迦様)、法(ほう)は仏教の教えであるお経、僧(そう)は仏の教えに従って法を広めたり修行したりする人達の集団です。聖徳太子も十七条の憲法で指し書に「驚く三宝を敬へ」と言っています。
 汚れのない声で、ブッ・ポー・ソー・ブッ・ポー・ソーと、三宝の名字(みょうじ)を呼び続ける仏法僧は、仏の使いである霊鳥と考えられています。
 愛知県の県鳥はコノハズクですが、これは仏法僧のことです。霊鳥仏法僧がどんあ鳥か長い間謎でしたが、研究の結果コノハズクであることが分かりました。
 霊鳥仏法僧の鳴く鳳来寺山は、神や仏の宿る霊山なのです。

田中毅氏作「仏法僧」
≪平成23(2011)年12月9日撮影≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成23年12月17日(土):第244号】