5月の掛軸−延命十句観音経
これから庫裏書院にある床の間の掛軸を、毎月掛け替えていこうと思っています。5月は、神谷葵水先生(1917〜2007)の延命十句観音経にしました。神谷葵水先生は、愛知教育大学の教授時代、何度も釣月寺へ来て、お泊まりになりました。先代と同じ年齢で、数日違いで亡くなりました。これも何かの縁なのでしょうか。
床の間に飾られた延命十句観音経 | 文字部分 |
≪平成23(2011)年5月7日撮影≫ |
釈文と意味は次のとおりです。(ウィキペディアより)
観世音。南無仏。 (観世音菩薩に帰依します)
与仏有因。与仏有縁。 (我々にも仏と同じ因果の法則があり、また縁でつながっています)
仏法相縁。常楽我浄。 (仏と法の縁によって、私たちは常に心を清らかにし、楽しく過ごせます)
朝念観世音。暮念観世音。 (朝にも夕べにも観世音菩薩を念じます)
念念従心起。念念不離心。 (この念は仏心から起こり、また心を離れません)
釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成23年5月10日(火):第23号】