カシオ製キーボードの修理


CASIO
 長年子供が使用しているカシオ製キーボードである。うちにはピアノがあるのだが、争奪戦にやぶれた息子がよく使用している。
 ところが最近、音が出なくなってしまった。
 息子も大きくなったので、ピアノと同じ感覚でばんばん弾かれるキーボードは、はたから見ていると可哀想な感じであった。キーボードも家電と同じようなものであるから、そろそろ寿命で買い替えの時期なのかもしれない。と思いながら、中身を見てみることにした。

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 ネジをどんどん外していった。ネジ数が多く大変であった。電動ドリルを使用したが、とてもドライバーでひとつひとつやっていては大変な作業になる。
 今回は3回も開け閉めしてしまった。最初は、内部にネジを1本おき忘れ、2回目は配線材の収納が悪く、外にはみ出してしまったためである。

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 問題なのは、動かしているうちに音が出るようになってしまったのだ。どうも接触不良らしい。急遽、修理モードの方針転換である。ドライバーの頭で部品一点一点のルーコン試験を行った。結果丸印のトランジスタが怪しいことが判明した。

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 ヒートシンクが付けられ、それ自体はプリント板に固定されているものの、重心は高く振動には弱そうであった。

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 トランジスタの足はストレート実装である。しかしながら半田付け面をルーペで見てもクラック等は見えなかった。トランジスタ内部配線の接触不良の可能性もあるが、足の半田付けを行ってみた。そうするとたたいても音が途切れることはなくなった。ついているようには見えたが、接触不良になっていたようだ。
 これで、もう少し息子の部屋で活躍してくれそうである。


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