フジカ ST701です。ブラック塗装がなかなか味がでてます。動作不良品でシャッター降りず、巻き上げ不可という状態でしたが、底蓋をあけていじっていると、シャッターが落ち、動作するようになってしまいました。こういう風にちょっとスタックしているだけというものはたまに見かけますね。 で、動くとなると色々気になりだして、まずはファインダー。ずいぶん汚れが目立ち、ピント合わせしようと思うと目障りです。 分解開始です。まずトップカバーを開きます。 シンプルな構成です。 シャッターダイアル、プリント板を外します。 ファインダー部も一緒に取り外します。これで、ペンタ部がむき出し状態になります。 ペンタプリズムをおろした状態です。 3ヶ所のネジでピントグラスが止まっています。これを外して汚れを除去しました。完全にきれいにはなりませんでしたが、実用的には問題ないレベルまで綺麗になりました。 ここで問題なのは、3本のネジでピント位置の調整がされていることです、一旦外してしまいましたのでピント位置調整が必要です。3本のバランスをみながら前面のピント位置が均一になるように調整します。 最後に悩んだのが露出計です。トップカバーを外して確認したときは動作していたはずなのに、きちんと組み立てて電池を入れても動作しません。接触不良かと色々やった結果、思いも寄らない原因判明です。 なんと、電池ボックスの形状によって電極まで届いていなかったんです。 銀紙で底上げして解決しました。 オリジナル電池(左)と今回使用したLR1130(右)の比較です。オリジナルはH−Bタイプの水銀電池ですが、上がマイナス、下がプラスで、電池形状が+−でちょうど逆になっています。これに合わせて電池ボックスが設計されているため、途中に引っかかって届いていなかったのです。勉強になりました(笑) |