キヤノン EOS10です。EOSボディはいろいろ持ってますので、もういいじゃないかとは思うのですが、使ってみたことがない機種はどうしても入手して使ってみたい。でもEOS10は動作品は結構値が張りますので、今まで縁がありませんでした。今回は不動のジャンクということでお安く入手できました。 入手後、電池を入れてみると電源は入りますが、シャッターを押しても動作せずbc表示がでてしまいます。 シャッター幕はこんな状態です。ダンパーがとけてシャッター幕がくっついて、その状態で動作させたため、ジャムってしまったということでしょうか。しわしわで、一部変なところに入り込んでいるようです。外側からの修正は不可能でしたので、分解開始です 底面側です。 前面カバーを外した状態です。 ペンタカバーを外した状態です。フレキと配線の山にうんざりです。 ペンタ部の配線拡大写真です。最初は接続したまま作業をしていましたが、最終的には単線は全部外してしまいました。 前面の配線部分です。こちらも外します。 前面右側です。こちらはボディ側とフレキの接続をすべてはずしました。 コマンドダイヤル部です。ここのフレキ配線も外します。 このフレキも外した方がフレキへの負担が少なくなります。 上面モードダイアル部です。ここのフレキも外します。 コマンドダイアル部を取り外し、フレキも外した状態です。 電池ボックスからの金具とプリント板の接続も外して、プリント板が浮かせるようにします。 プリント板を浮かせて、フレキとの接触に注意しながら、ゆっくりとペンタ部、ミラーボックスごと抜き取ります。 本当はプリント板も外してしまった方が作業性もよく、安全だったようです。 取り出したシャッター部です。シャッター幕が飛び出しているわ、傷ついているわで、散々ですね。 一番上のカバーを外した状態です。ダンパーゴムは当然のように溶けてほとんど残っていません。 シャッター幕の状態が悪いので、シャッター幕の交換をすることにしました。 これは献体側のEOS650を分解した状態です。幕にはダンパーゴムがついていますが、幕自体に損傷はありません。 この写真はEOS650ですが、こちらのダンパーゴムは形状を維持していました。でも触るとベトベト状態です。突起によって支える構造です。 シャッター幕(後幕)の比較です。上がEOS10で下がEOS650です。なんと枚数が違います。ちょっとどうしようか悩んだのですが、後幕は1枚に曲がりがありますが、程度はそんなに悪くありません。曲がりをちょっと補正してそのまま使用することにしました。 こちらは先幕です。こちらは幸い同じ形状でした。上が痛んだEOS10のもの。下がEOS650です。ゴムの付着を清掃して使用しました。 ダンパーゴムの変わりになるものを物色していたのですが、東急ハンズでたまたま第一候補と考えていたシリコンゴムが売り切れで、そこでスーパーゲルなるものを見つけました。「衝撃吸収剤」と記載してありましたので、こちらを買ってきたのですが、これは失敗でした。あまりにもふにゃふにゃで加工性も悪く、手にくっつく感じです。 そうは言ってもせっかく買ったものなので無理矢理使用しました。効果の程は?です。 これは分解時の覚え書きです。途中で何度も放り出したくなりましたが、なんとか元通り組み立て直すことができました。シャッターも一応快調に動いているようです。 しかし、もう2度とやりたくない作業です。献体用に分解したEOS650の方が遙かに組み立て性はよかったようですね。 これも分解時の覚え書きです。配線の行き先を描いたものです。こんな走り書きでも結構役に立ちます。 |