ペンタックス K2分解


K2
 ペンタックスK2です。以前一旦手放した機種ですが、「ジャンク品部品取り」という格安値段に引かれ入手。状態は、ISO感度設定のダイヤルが回らない、電池ブタが固着、ファインダー内にカビという状況ですが、一応シャッターは切れるのが救いです。
 ISO感度設定のダイヤルと電池ブタが固着については回復。でも色々やってみましたが結局オートはダメでした。露出計の数字はほぼ適正値を示しているのですが、オートでシャッターを切るとかなりスローシャッターとなります。どうも電気系の故障のようです。簡単ではありますがICを使用し演算をやっているような機種ですから、接触不良以外はお手上げ状態です。
 色々Web上も検索してみましたが、分解写真すらありません。折角ですから中身を掲載しておきます。

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 受光部です。表面に汚れが見えましたので念のため清掃しておきました。

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 マウント部を取り外した写真です。最初はミラーボックス毎外れるのかと思いきや、感度設定機能が組み込まれたマウント部だけ外れました。

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 マウント部を裏側から見るとこんな感じです。

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 向かって右側の円弧状の金色に見える金属体が本体の端子に接触し導通しています。

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 さらに四隅の押さえ板を外すと、中の抵抗皮膜にお目にかかれます。ちなみに全抵抗は1MΩでした。これにブラシ上の端子が接触し回転角で抵抗が変化し、感度情報と絞り情報が抵抗値として本体に認識されます。

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 こちらは底蓋を取り外した写真です。右側の可変抵抗が搭載されているHICからフレキによって内部の演算回路(?)のプリント板に接続されています。そちらはソケットに差し込まれているだけですので、フレキにつながったまま取り出しが可能です。写真を取り忘れましたが、ICが2個搭載されていました。こうなるとブラックボックスで手がでません。時定数用のコンデンサが劣化しているだけかも知れませんが、そこまで追っていく気力はありませんでした。
 外観は綺麗で、露出計も生きていますのでマニュアル機として手元に置くことにしました。外見ボロボロで中身が生きている機種が手に入ればもう一度チャレンジしてみます。


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