ミノルタのハーフカメラ レポS(repo S)です。以前オリジナルのレポを所有していましたが、一時期ハーフ版を全部整理し手元にはありません。性懲りもなくというところですが、レポの上位機種であるレポSの不動品を入手しました。レンズはROKKOR-PF 32mm F1.8がついており、フィルム巻上げもレバー式になっています。 状態は露出計不動、シャッター不動というものです。レンズにも少しふき傷があります。 トップカバーを外してみます。配線系には異常なく、コイル両端にテスターを当てると針が振れます。セレンの劣化です。 巻き上げはできるがシャッターが切れない状態です。レンズの前群を外します。シャッター幕を少しピンセットで押してみるとカシャと開閉動作をしました。固着気味のようです。 でも見えている範囲ではひどい油汚れはないように見えます。とりあえずベンジンで表面を軽く拭き、鍵穴の薬を少し吹きかけました。これで一応は動作するようになりました。この冬あたりの様子を見て根本的な対策が必要かもしれません。 取り外したセレンとコイルです。セレンはほとんど電圧がでていません。 セレンの手持ちもなかったので、セレンを求めてWebで検索をしていたところ、代用になりそうな太陽電池を発見しました。 (有)サードウェイブさんでは色々な商品を取り扱っておられますが、ここで扱っている小型の太陽電池がセレンの代用品になるとのこと。価格も手ごろでしたので早速2個入手しました。対応もとても丁寧な会社です。 もともとは3kΩの固定抵抗がついていましたが、ジャンク品から取り外した可変抵抗に変更。2kΩくらいの調整になりました。太陽電池はかなり小型でしたのでクッション材で押さえ込みテープ固定し、最終的にオリジナルの金具で押さえ込んでいます。 レストア完了です。ミノルチナSと並べてみました。印象はよく似ており親子みたいです。 |