発言日時:00/06/15 01:59
発言者:川越ドラゴンさん
タイトル:ニーナ女王様と川越ドラゴン バター犬編
本文:
>ここは 町はずれの薄暗い教会の中
>神にひざまずき 来るべき審判に
>むけて己の行いを悔い
>体をわなわなと震わせている男がいる
>
>
>おぉ 神よ 懺悔いたします
>
>わたくし 川越ドラゴンはサイドビジネスとして
>以前から奥様方に人気の
>「バター犬養成教室」を開いていたんです
>
>このたびに あのあこがれのニーナ女王様から
>ニーナ様専用 バター犬の調教をおおせつかり
>この川越命をかけて ニーナ様のために尽くす
>所存でございました・・・
>
>
>しかし しかし です
>あああ・・・・・
>あああああ・・・・・
>ああああああああ・・・・・ 言ってしまってよいのでしょうか
>
>えー 商売自体はすごく上手く行ってました 私の調教したバター犬は
>それは それは 山の手の奥様方にたいそうな評判でして。。。
>
>朝から付きっきりで調教
>夜寝る間も惜しんで 一流のバター犬に育てるために
>妥協はありませんでした
>
>それは そうです 裏の業界では
>バター犬調教といえば川越ドラゴン
>川越ドラゴンといえばバター犬と言われた男です
>
>私の元に預けられたからには 超一流のバター犬になるしかないのです
>
>えぇ 自信をもってましたよ 本当に そしてそれが幸せでした
>立派なバター犬にしたてて 引き取りにくる奥様方の喜ぶ顔
>バター犬調教師やっててよかったなぁと思える瞬間が大好きでした
>
>今回のニーナ様のバター犬も 九分九厘仕上がっていました
>あとは、実戦を想定した訓練を残すだけとなっていました
>
>しかし 不幸は突然訪れるモノなんです
>
>私の家の冷蔵庫には、
>訓練用のバターが大量に備蓄してあるのですが
>先日 友達その冷蔵庫を見て こう言ったのです
>
>「なぁ お前こんなにマーガリン買い込んでなにしてんだ?」
>
>・・・・・
>・・・
>・
>
>わたくしめが一生懸命育てていたのは
>じつは マーガリン犬!!だったのです
>
>あぁ神よ あのニーナ女王様から預けられたポメラニアンを
>一生懸命マーガリン犬にしたてあげていました
>
>おそらく 気性の激しいニーナ女王様のこと
>このわたくしに とてつもない罰を与えることでしょう
>それはもう 想像を絶する罰に違いありません
>もしかしたら
>
>あんなことや こんなこと
>・・・・そんな事までされるかも知れません・・
>
>もう 罰の事を考えると 心臓がどきどきして夜も眠れません・・・
>ふふ ふふふ ふふふふ
>
>「え なんですって 楽しみしてるようにしか 見えない?」
>
>そんなことありませんよ まったく いやだなぁ ふふふふふ
>でもね まるで今の気分は遠足の前の晩のようですよ
>
>ここは 町はずれの薄暗い教会
>審判の日を待ちわびる男は
>今日も教会で祈り続ける