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コメント元の発言[05596]の内容

発言日時:00/05/10 17:30

発言者:デビルINUさん

タイトル:ごめんなさい。二、三年に作ったモノです。

本文:

> その頃仁は、三島邸の庭で枯れ葉をかき集め、たき火をおこしていた。
> 同じ頃、熊との組手を終えた平八は、つんと鼻にくる匂いの方向へと足を
>運ばせていた。
> その匂いは臭気を放ちながらも、平八には何処か懐かしい、そして常に欠か
>せない匂いでもあった。
>『...血......?庭から...』
> やがて平八が目にしたのは、紅赤と燃え盛るたき火の炎と、その傍らで
>しゃがんでいる仁だった。
>「仁、何をしておるんじゃ。こんな所でたき火なんか」
>「うん、ちょっとね」
> そう言って仁は軽く言葉をあしらった。
> 平八は仁の言葉には気をとめなかったが、この炎とは違う、いや、炎と溶け
>込む様に入り交じった血の匂いがどうも気にかかっていた。
>『これは...血の匂いというよりは......』
> まるでタンパク質が焦げた様な嫌な臭気を、平八は逃さなかった。
> そして何より......
>「仁、何だそれは...」
> ちらつく炎からマネキンの様に、無造作に放り込まれた足首が燃え盛っていた。
>「じいちゃん、俺、嘘が嫌いだから言うケド、最近じいちゃんのこと嫌いに
> なってきたんだよね。急に冷たくなってきたし、俺の事なんかどうでもいい
> って感じに見えるんだ」
> そういって仁は顔色一つ変えず、手元に置いてあった鉄の棒でガサガサと
>炎の中を突ついた。
>「なっ...何をいきなり言いだすんじゃ」
>「昨日俺ファランと会ってさ、あいつ、『お前の父さん殺したの、平八だって
> 師匠が言ってた』って言うんだ。......馬鹿な奴」
> 仁はたき火の中で燃えている足首を棒で突つきながら言った。
>「じいちゃん、ファランの言う事は信じてないケド、嘘はいつかバレるよ。
> 俺が指摘してからじゃあ遅いから」
> 奇妙な沈黙があった。
> だがそれをすぐさま撃ち破く声が割り込んだ。
>「総帥、お客様がお見えになられておりますが...」
>「あぁ、すぐ行く」
>「いってらっしゃい、じいちゃん」
> 平八は庭から姿を消した。
> 仁は袋から手首を取りだし、たき火に入れた。
>                          おしまい。
> 最後まで呼んでくれた方々、有難うございました。
> ファランが好きな方々、申し訳ありませんでした。


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