沖縄・慶良間諸島 1998年3月

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またもや、クジラを見に沖縄・慶良間諸島の座間味島に行ってきました。3月7日(土)から14日(土)までの8日間です。滞在中は毎日、ホエールウォッチングとダイビングをしていました。ここでは、そのうち最も印象に残った2日間を中心に、ホエールウォッチングのレポートを載せました。


3月8日日曜日、予報では天気は下り坂ということでしたが、朝から晴れて、強い日差しが照りつけています。でも、ほんとうは少しくらい曇っているくらいのほうがありがたいな、という気持ちが半分くらいありました。なぜかというと、昨日午前・午後と連続でホエールウォッチングに出てしまい、さんざん日焼けをしてしまったからなのです。日焼け止めを使えばいいようなものですが、カメラを使うので手には何もつけたくなかったのです。(という理由と、ずっと曇りか雨という天気予報を信じて、そもそも荷物に入れていなかったのでした)。ところが番狂わせの馬鹿っ晴れのせいで、早くもも顔は真っ赤になっていました。

もともと、着いた日(前の日に那覇まで来ていたので、朝の船で座間味入りした)は、先に宿に入り、午後からゆっくりクジラを見に行くなり、ダイビングをするなりと考えていました。ところが、座間味港に着くなり、出迎えに来ていたハートランドのスタッフ、田村さんの一言で、すべては予定外の方向に進み出したのでした。
「午前と午後に船を出します。一応午前のほうに入れておきましたが、ご希望であれば午後のほうにも乗っていただけますが、どうしますか。」
今日は天気がいいが、明日からは悪くなるという予報です。晴れた日のウォッチングはこれっきりになるかもしれない、そう考えて「両方行きます!」と答えたのでした(結局は自分で選んだことなんですが)。その日の結果は、両方とも当たりで、それぞれ別のクジラを見ることができました(しかも、午後は2頭)。これでとりあえずは、座間味に来た目的は一応果たしたことになります。しかし、それだけでは満足はできません。ザトウクジラ特有の、水面での様々なパフォーマンスも見てみたいと思いつつ、翌日をむかえたのでした。

座間味では、山の上にクジラの観測所があり、毎日そこからクジラを探し、コースや頭数、行動などを記録しています。ついでに、無線でウォッチングボートの誘導も行っており、これがホエールウォッチングの成功率の高さを支えています。といっても、やはり個々の船の腕の差はあり、それが明暗を分けることもあります。今日はそんな日でした。出港時間の10時半になっても、観測所からの目撃情報はないままです。こうなると後は、船長の経験とカン、そして鋭い目だけが頼りです。船長の宮村さんは、渡名喜島(慶良間諸島の北西にある)の方向に船を向けました。
クジラを探すときは、決して船を全速力で走らせたりはしません。大部分を水中ですごすクジラを見ることができるのは、息継ぎの間のわずか数十秒だけです。息継ぎと息継ぎの間は短くても数分はありますから、船が高速で走っていては、その数分の間に船は通りすぎてしまい、よほどの幸運がなければ見過ごしてしまうでしょう。もちろん低速だからといって油断はできません。ついつい前のほうを見てしまいがちですが、後ろに現われることもあるのです。船長に全部まかせてしまうのでなく、乗り合わせた人みんなで探すのが、成功の秘訣です。

さて、船は渡名喜島を過ぎてなおも進みつづけますが、クジラは現われません。他の船のなかにはあきらめて帰港してしまったものもいるようです。一度無線に「チービシと慶良間の中間あたりにいる」と入りましたが、渡名喜島を過ぎてしまった今からでは、行けるものではありません。この場所を信じて、待つしかないのです。

「いたっ」不意に、船長の宮村さんが声をあげました。同時に船はスピードを増します。前方にいる船の横で、ブロー(いわゆる潮吹き)が上がったというのです。問題の船自体、遠いところにぽつんと見えるだけですから、 恐るべき眼力です。まして、昨日からずっと船に乗りっぱなしで、相当疲れているはずなのですが。

昨日の午後のウォッチングは、まさに時間との戦いでした。高速船「クイーンざまみ」を使えば那覇から日帰りができるので、ホエールウォッチングをする人のほとんどが日帰りの日程でやってきます。そこで、帰りの船に間に合うように、港に帰らなければなりません。
クジラが見つかったのが、クイーンざまみが出港する40分前、しかも場所が渡嘉敷島の向こう側と遠く、10分そこそこで切りあげなければなりませんでした。そこからは、全速力で港に走ります。阿嘉島からクイーンざまみが出てくるところでした。このレースに勝たなくてはいけません。
ところが、クイーンざまみは一向に追いついてきません。「子クジラでも見つけたかな。前にもそんなことがあったから」などとのんびりしたことを考えながら、船は座間味の桟橋に無事着いたのでした。

クイーンざまみが止まったのは、クジラのせいなんてとんでもない、エンジントラブルが原因でした。当然、その日の那覇行きは欠航です。しかし、お客さんは帰さなければならないので、急遽座間味村にある大型の船に招集がかかり、那覇まで行くことになったのです。クイーンざまみの修理は夜中まで続きましたが、結局翌朝の那覇発の便を出すには間に合いませんでした。
この日は日曜日で、予約もたくさん入っていました。そこで、宮村さんの船(CETUS(セティウス))は、お客さんを那覇まで迎えに行くことになりました。もちろん、その間の操船はすべて宮村さんです。
そんなことがあった後で、目も相当疲れているはずなのですが、しかしその眼力に狂いはありませんでした。

近づいていくと、問題の船はホエールウォッチング協会の調査船でした。無線のやりとりで、クジラは5頭の群れであることがわかりました。それにしても、ずいぶんと遠くに来てしまいました。渡名喜島はずっと後方に、そして前方はるかに久米島が見えています。
あとはじっと待つだけです。船を微速にして、海面を見張りながらじりじりと進んでいきます。

ついにブローが出ました。待ちに待った瞬間です。1本、2本、3本と、立て続けに上がるのが、群れである証です。ブローの後は、背中が水面を割って現われます。続いて背びれ、下半身背側のこぶこぶが続き、最後に尾びれが現われると、水面下へ滑りこんでいきます。そして再びブロー。
通常は、このサイクルが3回から5回程度繰り返された後で、クジラは潜水に移ります。その時には、背びれから後ろの下半身が大きく曲がり(ペダンクルアーチ)そして尾びれがほぼ垂直に持ちあがり、そのまままっすぐ下に向けて潜りこんでいきます(フルークアップダイブ)。潜水時間はそのときその時でかなりまちまちですが、平均すると10分ぐらいとなります。そこで、潜る前のコースを見極めて、だいたいこのあたりに上がってくるだろうと見当をつけて、船を動かし待ちます。そんな時は、クジラが潜っていった場所のそばを通ることがあります。潜ってから数分たっているのに、海面がほぼ円形に平らになり、まわりの波をさえぎっています(これは「リング」と呼ばれています)。これを見るたび、長さや重さといった数字としてでなく、実感できるものとしてクジラの大きさを感じます。
調査船が、昼になったので座間味にもどると言ってきました。すれ違いざまに、「あんた達は運がいいよ、今日はここだけだから」と言ってくれました。しかしわれわれの運は、それだけではなかったことが後で明らかになります。

次のブローは、単独でした。どうやら群れは分かれてしまったようです。とりあえずはこの1頭を追うことにして船をまわします。ちょうど座間味の方向へ向かっているので好都合です。ところが、船をまわして走り出したとき、後ろにもう1頭が現われました。どちらを追うべきか、一瞬迷いましたが、そのまま最初の1頭を追いつづけることにしました。
数分後,その判断が正しいものであることが明らかになります。
次の浮上から、このクジラはパフォーマンスを始めました。ブローと同時に頭が持ちあがり、そして水面にたたきつけます。ヘッドスラップです。これが何度も繰り返されます。そして潜水、しかし尾びれは上がりません。浅い潜水です。これは次も何かしてくれると、予感が船内に広がります。

突然、クジラの上半身が水面を割って現われます。まるで下から押し上げられるように、ぐぐーっと持ちあがると同時に体がひねられ、そして落下。轟音とともに大きな水しぶきがあがります。ブリーチングと呼ばれる、クジラの大ジャンプです。
落下したあたりの少し先を望遠レンズで追いつづけます。そして再びクジラの姿がファインダーに現われました。またもやブリーチングです。動作の激しさの割には、クジラが水面上に飛びあがる様はゆっくりとしたものに感じられます。こんな時も、クジラの大きさを実感できます。もちろんシャッターは押しっぱなしで、モータードライブがクジラの姿を次々と写しとっています。

そして、再び潜水。今度も尾びれが出ない、浅い潜水です。待つこと数分、再び現われたクジラは、またもやブリーチングを繰り返してくれました。さっきと同じく2回のブリーチの後、再び潜水、そしてまたもやブリーチングと、何度も繰り返されました。

しばらくすると、今度は潜らずに、水面から前ひれを高く上げて、左右に振ったり、水面にたたきつけたり(ペックスラップ)しはじめました。表も裏も真っ白な前ひれが直立しているようすは、まるでヨットの帆のようです。体が完全に横向きになっているので、時折尾びれの半分が水面からあらわれます。「バイバイしてるみたい」と誰かが言いましたが、もちろん違い、船が近寄っていっても悠然としたものです。やがて飽きたのか、ペダンクルアーチを見せて、尾びれを高く上げ、潜っていきました。個体ごとに異なる尾びれ下側の模様がはっきりと見えました。ほぼ真っ白の地に、黒い斑点が二つ、これはナナテンという名前がついているクジラでした(斜めに点が入っているからナナテン)。

しばらく時間がありそうなので、フィルムチェンジをしたり、レンズについた細かな水滴をふいたりして、次に備えます。特にフィルムチェンジのタイミングは重要で、間違えると貴重な一瞬を逃してしまいますから気がぬけません。
準備万端整えて待っていると再びナナテンが現われました。今度もブリーチングです。大きな水しぶきが上がります。そして轟音。ブリーチングのときの音は2つあって、ひとつは水面をたたく音で少し高めの音、そしてもうひとつは水を押しのける重くて低い響きです。さっきと同じように、2回ずつブリーチングして潜水と決まったパターンであるため、写真を撮るには好都合です。

待っていると、再びクジラの頭が水面から現われます。ブローしながら体が持ちあがります。前ひれが水上に出ます。なぜか左右のひれはそろっていません。片方は上向きに、もう片方は下向きになっています。そして背中を反らし、水面をたたきます。しぶきと轟音を残し、クジラは水面下へと消えていきます。

再び現われたナナテンは、水面にとどまり、またもや前ひれを持ち上げました。そのまままっすぐ垂直に、前ひれを立てています。今度はかなり船に近いので、望遠レンズごしにひれの細かい特徴がわかります。ずっと立てたまま、水面に打ちつけるわけでもなく、ナナテンは浮かんでいます。しばらくすると、飽きたのかひれを沈め、今度は尾びれを持ち上げました。そして、水面を叩きます。テールスラップです。

そうこうしているうちに、船の後ろに、もう1頭のブローが上がりました。そして、こちらもテールスラップを始めました。2回、3回とくり返し尾びれが水面を叩き、水しぶきが上がります。するとどうでしょう。ナナテンがそれに応えるように、もう1頭のほうへ向かい始めました。
テールスラップが止み、再び上がったブローは2本でした。2頭は合流したのです。 「合流したから、もう終わりだね。そろそろ帰りましょうか。」そういって宮村さんが船を座間味の方角へ向けたとたん、大きな、息を吐く音が船のそばでおこりました。振り向くと船のすぐそばにクジラの背中がありました。続いてもう1回ブローがきました。2頭が船のそばに寄ってきたのです。宮村さんはすぐに船をアイドリングにしました。これは、帰り支度どころではありません。2頭は船のまわりをまわっています。あわててカメラをかまえ直します。飛び込んで泳げば触れるくらいのところを、2頭はゆっくりとまわっています。恐がる様子などまるでなく、ゆうゆうと泳いでいます。
「帰れないよー」クジラが近くにいるときは、スクリューをまわしてはいけないのです。

何度か船のまわりを行ったり来たりしたあと、やっと2頭は離れていきました。そして、南のほうへ泳いでいきました。こちらはやっと帰れます。2頭のブローはまだ見えます。船が動き出します。右舷はるかにブローが見えます。遠ざかっていく2頭を見ながら船はスピードを上げます。これが最後のブローと名残りを惜しみながら、船は座間味へと帰っていくのでした。


それから2日後の3月10日火曜日、天気は下り坂です。朝から曇り空で、時折雨がぱらつきます。天気の悪さに追い打ちをかけるように、観測所からは目撃情報なしと言ってきています。何人かの人はそれを聞いてキャンセルしてしまったようです。それでも船が出るとなれば、ためらうことなく乗船します。

昨日は、出港してすぐに、他の船が集まっていました。しかし宮村さんはそちらへは向かわず、少し離れたところに船を停めました。「これから行くと船が多くなりすぎるので、こっちはやめて別のクジラが出ているところに行きます。でもあそこのクジラはシンガーなので、鳴き声だけ聞いていきます。」そう言っている間に、クルーの吉田さんがハイドロホン(水中マイク)を船から下ろし、スピーカーにつなぎます。聞こえてきました。高い音と低い音が交互に繰り返されます。このくり返しに決まったパターンが現われるため、これは"歌"と呼ばれ、歌を歌うクジラ(オスだけ)をシンガー(singer)と呼びます。
ひと通り聞いて、ハイドロホンを上げると、いよいよ別のクジラが目撃された海域へと向かいます。観測所からは、目撃位置やブロー間隔、前回の潜水時刻などを教えてもらいます。その海域につくと、今度は観測所に誘導してもらってクジラを待つ位置につきます。あまり前に行きすぎると、クジラの進路妨害になる恐れがありますから、この誘導は船にとってもクジラにとっても大きな役割を果たしています。
船を停め、待つこと約10分、まだクジラは現われません。それまでのブロー間隔はほぼ10分で、今回の潜水は長いようです。さらに待つこと約10分で、ようやくブローが上がりました。2頭です。ブローが上がり、丸い背中、背びれ、そして下半身が水面上に順番に現われます。

そして、尾びれを上げて潜水・・・のはずですが、後ろのクジラは、尾びれを上げずに潜水していきました。
宮村さんは、操船を吉田さんにまかせてカメラを構えています。フルークID(尾びれの裏側の模様がクジラにより違うのを利用して個体識別をします。そのための写真です)を撮ろうとしているのです。ところが、後についているクジラは尾びれを上げてくれません。宮村さんはねばりにねばりましたが、ついに1頭のIDは撮れずに終わりました。

そして翌日、目撃情報がないので、宮村さんは観測所からの死角にあたる屋嘉比島の西に船を進めました。まず、ハイドロホンを下ろしてみます。と、いきなりクジラの歌が入ってきました。どこか近くにいるのです。このクジラの浮上を待つことにして、クジラの歌に聞き入っていると、渡名喜島の方向のかなり離れたところでもブローが上がりました。「鳴き声を聞いて、こっちに来るかもしれないからここで待ちましょう」と宮村さん。
いつのまにか、クジラの歌がやんでいます。浮上してくるようです。ハイドロホンを上げて、エンジンを回し、いつでも動けるよう体勢を整えます。雨がぱらついていたのでしまっておいたカメラを取り出し、出現に備えます。
そしていよいよ期待が高まった時、前方の海面をやぶってブローが上がりました。続けてもう一つブロー、2頭です。合流したようです。「合流したね。こういうふうに合流した時は、船の近くに寄ってくることが多いんですよ」と宮村さん。次のブローはどこに上がるか、船の上の緊張は高まります。そこに、いきなりブローの音がしました。

船のすぐ横です。クジラはこぶだらけの頭をもたげ、船のほうに向かってきました。あわや衝突というところで、クジラは頭を下げ、船の下を通りぬけようとしています。頭の後で、噴気孔、丸い背中、、そして尾が水面上に現われ、そして船の下に潜り込んでいきます。そして船の反対側に浮上。それを追いかけて船の上でも右往左往が繰り広げられます。もう1頭はどこか・・・いました。水面下の浅いところを泳いでいます。青い海のなかに、クジラの形に水の色が変わっています。頭、前ひれ、背中、尾びれと順番に船の下に入っていきます。今度は反対側へ追いかけていきます。浮上しました。やはり大きいです。船と比べられるので、大きさを実感できます。

船尾を見ると、いつのまにか宮村さんがびしょぬれになっています。水中ビデオを船尾のステップからつっこんで、水中シーンを撮っていたのでした。
クジラは船から離れようとせず、まわりを回っています。何が目的かはもちろんわかりませんが、見ているほうにすれば、遊んでいるとしか思えません。
宮村さんが上がってきて、1頭は富士子で(背びれが富士山のかたちをしている)もう1頭はブリーチ太郎だと言いました。特徴がわかるほど近く、何度も現われたのです。もちろん、それを見て区別がつく宮村さんの力も大きいわけですが。
無線を聞いて、他の船も集まってきました。するとクジラは、他の船にも寄っていきました。まるで挨拶か、それとも一隻一隻を調べようとでもしているかのようです。

まず始めに、阿嘉島臨海研究所の小さいボートに寄っていきました。ボートのすぐそばでブローが上がります。
「ああー行っちゃった。小さい船のほうが好きみたいだね、いつもあの船には寄っていきますよ」と宮村さん。クジラは、その船の周りをしばらく泳いだ後、尾びれを上げて潜っていきました。
気付くと、5隻ほどの船が円陣を作っています。普段はクジラには後ろから接近しなければならないので、何隻か船がいるときは、横一列になるのですが、クジラのほうが船に寄ってくるので、いつのまにか取り囲むようになってしまいました。それでもクジラは嫌がる様子もなく、順々に船のそばに浮上しています。時折尾びれを上げますが、深く潜ることはしません。すぐに次の船のそばに浮上します。クジラにしてみれば、絶対そんなつもりはないでしょうが、見ている側にとってはまさに大サービスです。

やがて、ひと通り船を巡った後、クジラは円陣の外に出ました。それでもまだ近くです。船はいっせいに向きを変えます。クジラが潜ります。船はその後を追って、次の浮上を待ちます。ところが、次の浮上は反対の方向でした。急いで船を回します。そんな鬼ごっこのようなことを何回か繰り返した後、飽きたのか納得したのか、2頭のクジラは南へ針路をとって泳ぎ始めました。ショータイムは終わりです。

他の船はまだ追っていきましたが、こちらの船はあまり追いまわしたくないので、帰ることにします。嫌われなければ、またきっと会えます。
帰りの船の中で、早速さっきの水中ビデオを再生しました。2頭並んで泳ぐ様子がはっきりと映っています。大きさが違うのも、よくわかります。言われなければ泳ぎながら撮ったものと間違えそうなくらい、見事なシーンでした。

座間味島では、ネガフィルムの現像ができます。幸いクジラ用に持っていったのがネガだったので、早速現像に出します。そして1時間後、できあがった写真には、さっきの興奮がそのままに写しとられていました。中には、近すぎてピントの合っていない写真もあり、画面いっぱいにクジラが写っているものもあります。2日前の、連続ブリーチもきれいに写っていました。
そのままハートランドの店に行くと、ちょうど宮村さんもいたので、さっそく写真の回覧になります。宮村さんが選んだ1枚は、ブリーチングの途中、クジラの上半身が水面に出た瞬間のものでした。クジラのポーズはもちろん、水平線の位置や、きちんと水平が出ているかどうか(ゆれる船の上ではこれが難しい)がポイントのようです。


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マリンショップ ハートランド
沖縄県島尻郡座間味村座間味105
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