上原港(ほとんどのダイビングサービスがここから船を出します)からほんの数分、昔はビーチエントリーのポイントとしても使われていたところですが、一面にサンゴ礁が広がっており、生物も多く、なかなか侮れないところです。大物は出ませんが、コブシメくらいは見られます。サンゴの枝の間をよく見ると、サンゴハゼの仲間がたくさんいるのがわかります。アカテンコバンハゼを探してみてください。
「ヒナイビーチ」と呼ばれている、上原と船浦の間にある砂浜の沖(といっても泳いで泳げないこともないくらいの距離ですが)にある根と、少し斜面を降りたところにいるトウアカクマノミが見ものです。浅いところなので、根に棲んでいる生物をじっくり見られますが、何匹かいるミノカサゴには注意しましょう。
なお、ここにいるゴンベは、ほとんど全部がヒメゴンベ(わりと最近和名がついた魚で「日本産魚類生態大図鑑」にしか載っていません)です。
船浦
ここの売り物はニシキテグリです。だから、明るい時でなく、夕方か曇りの日に行きましょう。(明るいときはサンゴの奥に引っこんでいます)ニシキテグリは少なくはありませんが(調子が良いと5、6匹は見つかることがあります)、見つけるのは大変です。本で見る写真は拡大されていますので、実物は考えている以上に小さく見えます。小指の先よりもっと小さいものを見つけるつもりで探しましょう。
ほかに、マンジュウイシモチ、ハダカハオコゼ、アカククリの幼魚などが見られます。やたらといる大きなスズメダイは、スズメダイモドキです。普通のポイントにはいない魚なので、ここで初めて見る人も多いかもしれません。
鳩間島の西側のラグーンにある、砂地と根のポイントです。エダサンゴの根にスカシテンジクダイがびっしりとついています。群れの動きを見ているだけで、30分はつぶせます。
砂地と岩の境目をよくみると、オシャレカクレエビ(どこがおしゃれなんだろう?)がたくさんいます。オドリハゼもいるそうですが、いつも見のがしています。