沖縄・西表島 1996年7月


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1996年の7月末から8月にかけて沖縄の西表島に行きました。だいたい沖縄は年2回のペースで行っていますが、一番多いのが西表です。観光で開けていく島も多い中で、西表は10年前とほとんど変わらず、日本最後の秘境の地位を守っています(それでも最近は自家焼きパンが手に入るようになりました)。
今回は最初と最後に台風に見舞われ(特に後の台風8号は西表を直撃、台風の目も体験しました)、外洋へは出られませんでした。そこで、ここでは、天気が良くないときでも行ける(3本目のポイントとしても使える)島周りのポイントを紹介します。

中野

上原港(ほとんどのダイビングサービスがここから船を出します)からほんの数分、昔はビーチエントリーのポイントとしても使われていたところですが、一面にサンゴ礁が広がっており、生物も多く、なかなか侮れないところです。大物は出ませんが、コブシメくらいは見られます。サンゴの枝の間をよく見ると、サンゴハゼの仲間がたくさんいるのがわかります。アカテンコバンハゼを探してみてください。

上原

「ヒナイビーチ」と呼ばれている、上原と船浦の間にある砂浜の沖(といっても泳いで泳げないこともないくらいの距離ですが)にある根と、少し斜面を降りたところにいるトウアカクマノミが見ものです。浅いところなので、根に棲んでいる生物をじっくり見られますが、何匹かいるミノカサゴには注意しましょう。
なお、ここにいるゴンベは、ほとんど全部がヒメゴンベ(わりと最近和名がついた魚で「日本産魚類生態大図鑑」にしか載っていません)です。

船浦

ここの売り物はニシキテグリです。だから、明るい時でなく、夕方か曇りの日に行きましょう。(明るいときはサンゴの奥に引っこんでいます)ニシキテグリは少なくはありませんが(調子が良いと5、6匹は見つかることがあります)、見つけるのは大変です。本で見る写真は拡大されていますので、実物は考えている以上に小さく見えます。小指の先よりもっと小さいものを見つけるつもりで探しましょう。
ほかに、マンジュウイシモチ、ハダカハオコゼ、アカククリの幼魚などが見られます。やたらといる大きなスズメダイは、スズメダイモドキです。普通のポイントにはいない魚なので、ここで初めて見る人も多いかもしれません。

鳩間西

鳩間島の西側のラグーンにある、砂地と根のポイントです。エダサンゴの根にスカシテンジクダイがびっしりとついています。群れの動きを見ているだけで、30分はつぶせます。
砂地と岩の境目をよくみると、オシャレカクレエビ(どこがおしゃれなんだろう?)がたくさんいます。オドリハゼもいるそうですが、いつも見のがしています。

でもやっぱり、天気が良くてビッグポイントに行ければ最高です。そこで、以前に行った、仲ノ神島の写真をいくつかお見せします。





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