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| 今週は居場所を変えたシロブチハタ。でもやっぱり隠れたがりです | 貝殻に入っているニジギンポ |
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| 顔だけ出していますがテンクロスジギンポです | だんだん大きくなってくるコロダイの幼魚 |
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| 秋から冬にかけて見られるイソギンチャクエビ | 正面から見るとこんな顔つきです |
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| 魚とは思えないサツマカサゴの正面顔 | アオリイカはまだしぶとく生き残っています。でも産卵は終わったみたい |
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| 砂地にぽつんといました。ミナミキントキと思われます | 「不思議な生き物だ」のオオウミウマ |
まず、シロブチハタです。前と場所は違いましたが、ちゃんといました。前回撮った写真を魚類写真データベースに送ったら、「ハタの仲間は情報が少ない」とのことでした。だから結構貴重な魚のようです。いた場所はやっぱり砂地にぽこっと出ている岩のところでした。見つかると岩のすき間に隠れるようすがなかなかかわいいです。
コロダイの幼魚は相変わらず砂地から突き出た岩の回りを泳いでいます。あれほどたくさんいたのにだいぶ減ってしまいましたが、生き残っているのはほとんど動かないので、まだまだ成長の様子を見ることができそうです。せめて背中に斑点が現れるくらいまでいてくれるといいのですが。
台風のせいか、あれほどあちこちでみられたカミソリウオは、どうも全滅してしまったようです。いそうなところをじっくりと探しているのですが、見つかりません。台風でペアがばらけて、新しいパートナーを探しているのかな、という気はしますが、とにかくいつも行く10mくらいまでの範囲には見あたりません。一度居着いてしまうと、あまり動かなくなるので貴重な存在なのですが、残念です。
この間まで防波堤の外側にいたサツマカサゴが、湾内に入ってきました。相変わらず動かずに石に化けています。正面から写真に撮ったのですが、これが魚とは思えないような顔つきでした。
同じく湾内に、アジの子供がまわっています。ギンガメアジは3匹くらいしかいないので、ちょっとよく似たウミタナゴやクロサギについてまわっています。一方、ふちが青いカスミアジの子供は、単独でグループを作って泳いでいました。
岩陰をライトで照らしてみると、2cmくらいのノコギリヨウジの子供が隠れていました。岩の下のほんのわずかなすき間にへばりついています。天井に張りつくように泳いでいるので、よく見るためにはこっちも頭を思いっきり下げて、下からのぞき見るようにしないとうまく見えません。それでもちょろちょろと動き回るので、みんなに見せるのが一苦労です。
ムレハタタテダイはだいぶ増えました。沖のブイのところにたくさん群れています。ただ、数が大きくなったのでかなり上層のほうを泳いでいるようになり、写真向きでなくなっています。でも上を見上げるとずらっと広がっているようすはなかなか見応えがあります。そして下を見回すと、ギンガメアジの子供の群れがダイバーのまわりをぐるっと2回ほどまわっていきました。
ここにはアオリイカの産卵床の残骸の木の枝が残っているのですが、まだ少し卵が残っているところにアオリイカが3匹近づいてきました。大型で、産卵をするサイズなのですが、産卵行動をするでなく去っていきました。本来の産卵はもうとっくに終わっているので、生き残りのイカだと思いますが、この時期に大型のアオリイカが見られるのは珍しいことです。
浅場のほんの波打ち際、立てば立てるくらいの水深のところに、ロープのゴミがあります。よくよく見るとそこに大きめのタツノオトシゴが巻き付いていました。タツノオトシゴの仲間はカムフラージュが得意なのですが、これはけっこう目立ちました。10cmくらいと大きいので、なおさら目立ちます。あわててみんなを呼び寄せて、波に揺られながらの観察です。そうとは知らずに他のダイバーが上を泳ぎすぎていきます。何回かフラッシュをたくと、しっぽをほどいて動き始めました。しっぽをくるりと巻いて、すべるように泳いでいきます。一緒に潜っていたEさんは、上がってきた後「不思議な生き物だ」を連発していました。
デジカメでとった写真をたまたまいらしていた小林安雅さんに見ていただいたところ、頭の突起の感じとふんの長さの感じ、それから全体の雰囲気から、オオウミウマではないか、とのことでした。