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| サクラダイのオス | 1匹で泳いでいる場合が多いです |
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| 深場のスターNo.1 | サクラダイのメス |
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| 何匹かで群れています | |
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| トゴットメバルも深場に多い | かたまっているネンブツダイ |
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| 比較的まれなタキゲンロクダイ | すぐ隠れるレンテンヤッコ |
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| ハクセンアカホシカクレエビ(長い!) | 水底にいたシマウミスズメ |
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| 背景が派手なオルトマンワラエビ | このクマノミはすぐ隠れる |
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| ちびのクマノミはじっとがまん | ソラスズメダイも岩陰で冬を越します |
ダイビング全体としてはシーズンオフの冬ですが、赤沢に限ると冬もかきいれどきです。北よりの季節風が吹くと、東伊豆のポイントは軒並み波が立つので、赤沢に逃げてくるというパターンになるからです。この日(26日)も、1本目の潜り始めはあんまりダイバーはいなかったのですが、上がってきたら浜じゅうダイバーであふれかえっていました。
さて、まずはいなくなってしまったものの報告から。去年の秋からずっと話題を提供してくれたミカヅキツバメウオが、ついにいなくなってしまいました。正月に見たときから元気がなかったのですが、ついに限界が来てしまったようです。また、あれほどたくさんいた(一時は群れになるくらい)ツノダシも、さっぱりといなくなってしまいました。ツバメウオはともかく、温帯にも分布しているはずのツノダシなので、移動してしまったということも考えられるのですが、それにしても1匹も見かけないのはどうも変です。
湾内にあふれかえっていたミツボシクロスズメダイの子供たちも、見事に全滅していました。
そんななかでクマノミはがんばっていて、イソギンチャクの中から顔をのぞかせています。
今回は深場へ行ったので、見た生き物も深場系です。まずはサクラダイ。赤沢では30mくらいから現れはじめます。赤い地に白い斑点をちらし、(こっちはオス)長いひれの先をふりふりしつつ、行き来しています。その内側にはメスが小さな群れでかたまっています。まわりにあふれかえっているのはネンブツダイで、群れを作って広がっていたり、30匹くらいの群れでヤギなどに張り付いています。
砂地にはスナイソギンチャクが触手を広げていて、それに隠れるようにハクセンアカホシカクレエビがいます。でもこいつは元来クリーナーなので近くによっていくとのこのこと出てきます。
砂地からつきだしている岩のすき間には、アカスジモエビが住みついていました。これは角度がわるくて写真はうまく撮れませんでした(むりやりシャッターを押したらすみっこに写った)。
シラコダイもこのあたりの深度のところにいます。同じチョウチョウウオ科のタキゲンロクダイもいました。
数は少ないけどレンテンヤッコもいますが、すぐに岩陰に逃げ込んでしまいます。
沖側を見ると、マアジの群れが勢いよく通り過ぎていきました。浅場で見かけるマアジは、別名キアジと言われるように黄色味を帯びていますが、これは全身銀色なので、沖合に住む群れがたまたま現れたようです。いい餌でもあるんだろうか。餌と言えば、このあたりではムツがいちばん強いようで、ムツが来るととたんにネンブツダイの群れに緊張が走っていました。そんなに大きさに違いがあるわけじゃないけど、やっぱり食われているのでしょう。
ヘラヤガラが1匹、岩の間をすりぬけて行きます。毎年1回くらいの頻度で見られてますが、やはり深い方にいることが多いです。
再び浅場に戻ると、ヒメギンポのペアが岩の下に逆さになって張り付いていました。オスはオレンジ色の体に、頭を真っ黒にした婚姻色で、そばにこれも婚姻色(オスとはまた別の色)のメスがいました。去年も冬場にこんなペアを見かけたなーと思いつつ、なにもこんな寒い時期に繁殖にはげまなくてもとよけいな考え事をしながらエキジットしました。ちなみに水温は13度まで下がっていました。透明度も良くなり、15m〜20mくらい先まで見通せました。