− Speed Mind  −

せきや ・ 島田 ・ MASA

when it's cold,

and

you're hot...

 that's winter heat.



 ■コブでのコントロール ■せきや

1)コブの裏側をスライドでおりる。
  もっとも一般的な方法です。リステルのワールドカップでは
女子選手のほとんどがこれを使って滑っていました。

2)コブの裏側をエッジで切りつつ減速する。
  もっとも高度なテクニックです。カナダとアメリカの数人の選手がおこなって います。
世界でもっともこれがうまいのはプロモーグル世界チャンピオンのチャッ ク・マーティンでしょう。

3)フットコンテインメントを使う。
  これはエッジの切り替え時にスキーを後方に引くテクニックです。
そうすると コブの裏側にスキーが張りついたようになり、
スライドでもカーヴィングでもよ りうまくできるようになり、スピードコントロールしやすくなります。

4)叩く。
  コブのふくらみを叩いて摩擦抵抗を生み、減速させます。しかし、これはあま りのハ イスピードでは飛ばされてしまい、危険です。

5)早めにスキーを踏み、早めにリリースする。
  脚部の伸展を早めにおこない、コブのへこみをとらえ、
ふくらみに来た瞬間に 力を抜 いて吸収(リリース)する。パンチ&リリース

島田さんはどれ?? ひょっとして、2)??

■島田

そうですねえ。コントロールして滑る時は2ですねえ。
加速して滑る 時は5、急斜面は1、リカバリーする時は4、

3は素人っぽく見えるので意地でも使いません。

まあ世界に通用する・・・何てことは絶対ありえませんが、
この人達の100分の1スケールの技術ってとこですかねえ。

しかしチャックマ―チンとは!!おそらく知ってる人はいないと思いますよ。

■ 最小限の動き ■MASA 

  スパーパラレルを覚えてから、そういえば 前後動をしていないことに気づきました。
深いエッジンングが出来→最小限の動きで良いため 
前後動は必要なくなったのかな?と思いました。

  そして、そのときの加重の方法がプルークボーゲンに非常に近いと思います。

外足のエッジの立て方・内足の絞込み 感覚的には同じです。
 閉脚でプルークボーゲンをしている感じです(意味不明?かな)
イメージ イメージ・・・
コブの中でもこの感覚に近いのでしょうか。
トップの落としこみが出来るとあとは(整地と同じ)小回りです。
 ”ずらし”もあります”切る”こともあります。

島田・瀬野 両師匠を見て分かったことは、吸収(これはあたりまえか・・・)
と 滑走ラインです。
 

コブの深いところまで落とされずに、エッジングします。

深い角付けが出来る人だからこそ 出来ることですが 
これが滑走ラインの 直進性と安定性を生み出しているようです。

■ その場で イントラ・・・ ■MASA 

まず、片手で体をささえられる物の 近くで、 プルークボーゲンのフォームをとります。(上半身を低くして)
  小指は床から上げておきます、その状態から 腰・上半身はそのままで 片足を もう一方の足に 添えます。

 これで小回りのエッジング(角付け)が完成です。

もう少し、上体を低くすると 島田さんのエッジングになります・・・。
(なりますか? TO 島田さん)

普段のスキーで このぐらい 足を曲げていますか?
  エッジを立てていますか?


MASAの答えは・・・ 調子がいいなと思う時は(板が自由に返って来るとき)
このぐらい曲げています。

実際のスキーでも、このぐらいエッジの角度を稼ぎましょう
  一度、やってみてください ね   超上テクニックです。。。? 

■ そんな感じですね。 ■島田

これも全くもって個人的な考えなんですけど、
ワイのターンはMASAさんが解説してしてくれた通りの姿勢です。
ワイのターンの根本は

「ボーゲンの姿勢で内足をただ添えただけ」

って思ってるのです。

やはりボーゲンから大回り小回りまで一連 で繋がっていなければおかしいと思うし。(^^)

普段、整地で練習する時はとにかく板の角度に神経を使っています。

なぜなら大げさに角付けの練習をしても

コブの中に入ると練習の半分しか角付けが出来ないからです。

だから「このバーンでそんなに角付けが必要なのか」と、
イントラから質問された事がありましたが
ワイのターゲットは「コブでの角付け」なんでひたすら限界まで板を斜めにしています。

違った言い方をすると「板が曲がってくれるまで斜めに倒す。」って感じです。
「上体を低くする」は一口で言うと「昔からそのポジションだった。」ってことですが、
分析してみるとすね圧が少しフリーになるまでお尻を落とす感じです。
なぜフリーにするのか?板の反発を素直に反対ターンへ抜いてやりたい、
ちょっとした凹凸でもショックを吸収してくれるからです。

ただし!!絶対セットでやらなければいけないのが腰をキッチリ入れた角付けです。

ただ真後ろにお尻を落としただけだとド後傾になってしまいます。
すね圧を緩くすると「ふらつくじゃねえか」と考えるのが普通だと思いますが、
代わりにワイは外足親指1本でふんばっています。

違った言い方をすると「お尻が後ろに行ってしまうまで親指に力を入れる」といった感じです。
大回りも小回りもトップを落とす時も全て親指に力を込めます。
ブーツに頼ることなく自分の足だけで立ってるって感じです。

第3ゲレンデ(モーグルバーンが有ったとこ)まではすね圧フリーで行けます。

でも大斜面(約25°以上)になると
ターンの終盤にキッチリとすね圧をかけて角付けをしないと暴走してしまいます。

MASAさんの「板が自由に返って来る時」は多分、 素直に抵抗なく
( すねにブーツが引っかからない)反対ターンへ抜いてる時だと思います。
以上がワイの個人的感覚でした。

でも正しい事なのか間違ってるのかはわかりません。
ただ私の筋力・体格に一番マッチしているポジションなので イントラのお姉さん曰

「ちっちゃくなって滑ってるのねえ」

滑りで通しています。

他の皆様方はどんな感じですか?(^^)/

■ 人工コブ ■島田

やはり人工コブ(溝コブ)はコブの形状が受けていないから当てても減速にならな いから難しいんじゃないかなあ。(+_+)
今日も疲れた頃に角付けが甘くなり、危うくコースアウトしそうになりました。
でも天然コブは受けてるし、連続した後は間伸びしてたりリカバリーする時間の余裕がありますが
人工コブは絶対ターンをしなくてはいけないので

オーバースピードは危険です。(それもまた面白い!!)

自分の感じたことは、何回も言うようですが
大げさまでの角付けを連続して何回出来るかって感じですねえ。
もちろんトップの落としが甘くてもエッジが食いつきません。
あそこのモーグルバーンは、角付けの練習バーンって感じが正直な感想です。
でも何回も滑りこめば技術レベルは確実に上がると思いますよ。(^^)/

島田vs瀬野 ターン■島田

今日は休みだったので瀬野さんとモーグルバーンを30本近く滑りました。
(+_+)やはり造ったコブなんでかなり左右にも振ってあります。
だからトップを落とす動作ももちろんの事、
左から右へ右から左へ瞬時に角付けをやらないと上半身が右往左往してしまいます。

角付けと言っても溝のバンク負けない角度でやらないとだから
かなり大げさなまでの動作が必要かな?

バンクに這わせるだけだと結果的に
滑走面でターンしてるだけなんで減速になりません。

このバーンに限って言うなら角付けしている瞬間の
瀬野さんとワイでは決定的に違った動作をしています。

瀬野さんはキッチリと膝下を伸ばしきってエッジを立てていますが、

ワイはお尻を落としてその分角付けの角度(エッジの角度)を瀬野さんより稼いでいます。
両者の軌跡は、瀬野さんは当然大外回りって感じで板がグルングルン回ってます。
ワイは振り幅が少なく鋭い軌跡になってます。
どちらが正しいと いった事は決められませんが

両者、良い点悪い点をまとめてみます。

瀬野タ―ン、良い点「脚を伸ばしきるからストロークに余裕が出る」

島田「ターン弧を小さくする事が出来るからスピードに余裕が出る」

瀬野ターン欠点「体力・動作が倍必要、重心の安定性が?」

島田「突然のデカイコブを事前に見極めてストロークを作っておかないとはじき飛ばされる!!」


ワイはザウスのような高速ターンは「脚を伸ばしきった姿勢」が基準で
減速が必要なバーンでは「しゃがんだ姿勢」 を基準に滑りを変えています。
減速=エッジの角度だと思ってるんで必要最低限しか伸ばさないでその分膝を左右に倒しています。
高速ターンは谷間で脚を伸ばしきってでも加速していきます。

瀬野・島田とも良いとこが有るので

参考になる方はマネしてみて下さい。(^^)/

大げさまでの角付けの練習・・・、
モーグルバーンを制覇する時は必修項目です!!

(`_')ちなみにコブにブチ当たる音を立てずに滑ってたのは2人だけでした。

って言うか2人だけ周りから浮いてる滑りでした。(^^)

■島田

今日休み返上で作ったコブはたった3日の命です。「平均斜度17°」緩斜面になれ ばなるほど本領発揮じゃあ!!
モーグルスタッフの中で最近、ニセコから来てくれ た20歳の凄腕の方がいます。
やはり本場の人は凄い。若さゆえ無謀極まりない奴 なんだけど、整地の滑りを見て納得。まるで競技あがりみたいなエッジ裁きです。
脚力も尋常じゃないけど板の性能を使いきってる奴です。

剣持の無謀さ+島田の技術+瀬野の強靭な筋力

を合体させたような奴だに。
ワイのエッジ裁きが基礎スキー なら奴は完全に競技の加速も持ち合わせています!!
コブを作りながら話を聞いた ら長野オリンピックには間に合わなかったんで次回のオリンピックに照準を合わせ ているとのこと。
やはりブチ当てモードが主流になってると言う人も沢山いますが 基礎も出来ていないと上にはたどり着けないかも。
大倉君はホンマモンだに。

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